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※終了した展覧会の情報です。
特別展 ギヤマン展―あこがれの輸入ガラスと日本
平成26年7月5日(土曜日)〜9月15日(月曜日・祝日) 63日間

開館時間:
9時30分から17時30分まで(入館は17時まで)
  ※土曜日は19時まで開館(入館は18時30分まで)

休館日:
月曜日(7月21日(月曜日・祝日)、9月15日(月曜日・祝日)は開館)、7月22日(火曜日)




    会場の神戸市立博物館の所在・交通

 この度、神戸市立博物館では特別展「ギヤマン展−あこがれの輸入ガラスと日本」を開催いたします。
 江戸時代後期、ヨーロッパから輸入された上質のガラス器は、日本製の一般的なガラスを指すビイドロと区別して、ギヤマンと呼ばれました。ギヤマンという言葉は、ポルトガル語のダイアモンドを意味するディアマンティ(Diamante)に由来しています。ダイアモンドのような透明さを持ち、器面にカットがほどこされるなど華麗なきらめきを放つ輸入ガラス器が、日本人を魅了し、この上ない宝物として珍重されたことは、その伝来状況、手厚い収納状態から推しはかることができます。江戸時代後期から明治時代前期にかけて上方、江戸、薩摩などでさかんに行われた手彫り切子は、高価で上質のギヤマンへの憧れから誕生したものにほかなりません。これら日本で製作された切子は、輸入品と区別して和製ギヤマンと呼ばれています。
 本展は、桃山から江戸時代、そして明治時代前期に日本にもたらされたヨーロッパ製ガラスの実像に迫り、その日本への影響にも目を向ける日本で初めての展覧会です。17世紀のヴェネツィア系ガラスから18・19 世紀のオランダ、イギリスなどの金彩、カットガラス、そしてその影響を受けた和ガラスまで、182点を通して、ギヤマンの世界を紹介します。

 ※本展覧会の「記者内覧会」「広報用作品画像」「開会式(事前招待者のみ)」については記者提供資料をご覧ください

★展覧会内容★

      出品点数  182点(展示替えはありません)
本展覧会の出品目録

展覧会の構成

この展覧会は、つぎの6章から構成されています
  • T 輸入ギヤマンの黎明 桃山〜江戸前期の輸入ガラス 17〜18世紀中期
  • U 輸入ギヤマンの華 18世紀後半から19世紀の輸入ガラス
  • V 日本のびいどろへの影響
  • W 和製ギヤマンの誕生
  • X 文献資料
  • Y 近代のギヤマン

T 輸入ギヤマンの黎明 桃山〜江戸前期の輸入ガラス 17〜18世紀中期

ポルトガル人の種子島来着以降、ポルトガル、スペイン、オランダ、イギリス船によってもたらされ、当時はガラスを意味するポルトガル語で「ビイドロ」と呼ばれた舶載ガラスの実像を、出土破片と貴重な伝世品を集めて紹介します。ビイドロは、後に和製の一般的なガラスの総称となり、輸入されたヨーロッパ製ガラス器はギヤマンと呼ばれて区別されていきます。

《吹きガラス仙盞瓶(せんさんびん)》  
16世紀後半期 ネーデルランド製(ファソン・ド・ヴニーズ)
神戸市立博物館
 仙盞瓶とは、酒や水を入れるイスラム風の器形をもつ上級の中国磁器のこと。本器は、江戸期からの伝来品で、16世紀後半期の製作と特定できるヨーロッパ製のガラス資料は極めて少なく、日本最古の「渡り(舶載)」のガラス器である。古びた収納箱が伝来を示している。




≪ダイアモンドポイント彫りライオン紋章ビーカー≫  
17世紀後半期 ネーデルラント製
神戸市立博物館(びいどろ史料庫コレクション)
 江戸期における日本への輸入ギヤマンで、真性のダイアモンドポイント彫り(ダイアモンド、または先のとがった金属などの硬い道具で文様を彫りこむ技法)のヨーロッパ製の器物として知られているのは、今のところ本器だけである。長崎で盛行した日本のギヤマン彫りのルーツと言ってよい。


U 輸入ギヤマンの華−18世紀後半から19世紀の輸入ガラス

 もっとも伝来品が多い18世紀後期から、19世紀にいたる西洋のガラス器を、精選して紹介します。多種多彩、華麗なきらめきに満ちたガラス器は、当時の日本で、ダイヤモンドを意味するポルトガル語を語源としてギヤマンと呼ばれ珍重されました。
《グラヴュール紋章文蓋付きガラス大杯(ポカール)》
1760年頃 イギリスあるいはオランダ製
神戸市立博物館
 オランダ語で「ボカール(Bokaal)」、ドイツでは「ポカール(Pokal)」と呼ばれる蓋をともなう酒杯。祭りや祝宴で食卓を飾ったり、健康や豊作を祝して宴席で回し飲みをしたりする際に用いられた。江戸期の上級の輸入品と想定される。


《金彩花卉文栓付きガラス瓶、脚付きガラス杯セット》
19世紀前半期 中部ヨーロッパ製
長崎歴史文化博物館
 栓付きガラス瓶、脚付きガラス杯のそれぞれに金彩を焼き付けて装飾した酒器セット。シーボルトが諫早(いさはや)藩主に献呈したと伝えられるもので、19世紀の金彩をほどこした輸入ガラスの基準作例である。

《金彩唐草文紫色栓付きガラス瓶》
慶応4年(1868)箱書 フランス製
神戸市立博物館
 ヨーロッパにおいてワインを卓上に供するデカンターとして製作されたものだが、日本では高級な銘酒瓶として用いられたり、雛飾りとして富裕さを誇示するために用いられたりしたと推定される。一対で伝来している。
≪カットガラス台付き鉢≫
18世紀後期〜19世紀前半期
アイルランドあるいはボヘミア製 神戸市立博物館
 収納箱に「キリコテ菓子入 壱」と墨書されている。ヨーロッパでは果物などを盛るコンポートだが、日本では高級な菓子器に見立てられた。



《カットガラス金赤脚付き杯》
1850年頃 フランス製
神戸市立博物館(池長孟コレクション)
 金コロイドによって鮮やかなルビー色に発色させた脚付き杯。完成度の高い杯で、当時、日本では最高級のガラスと受け取られたことと推定される。脚部(ステム)にはエアーが封じ込まれており、入念にカットをほどこした無色のガラスの質も格別に純良である。

V 日本のびいどろへの影響

 ヴェネツィア、イギリス、オランダ製をはじめとするヨーロッパ製吹きガラスを目にした日本人のガラス工匠が、その影響を受けて製作した。当時びいどろと呼ばれた江戸時代の和製のガラス器を紹介します。
「ビイドロ」と「びいどろ」
16〜17世紀、舶載されたころは、ガラスはビイドロと総称されました。ポルトガル語です。それが、日本でガラスが製作され、一般化する18〜19世紀にはびいどろ、といえば多くの場合日本製ガラスを指すようになります。そうであるため、18世紀後期〜19世紀には硝子と書いてびいどろと読まれ、これが和製の吹きガラスを指し、ギヤマンが輸入品、和製ギヤマンが鉄分の青みを消した上質のガラスを指すなど大きく分けて3種類のガラスが存在しました。硝子が、ガラスと呼ばれるようになるのは明治中期になってからです。明治時代には、玻璃と書いて、びいどろと読まれることもありました。

《淡彩色オペークツイスト脚付きガラス杯》
江戸時代後期(1772〜1844年) 日本・製作地未詳 江戸ガラス館
 ヨーロッパ製ガラスに見られるオペーク(不透明な)ガラスを封じてねじった脚部(ツイストステム)を、日本で模倣して製作した大変に珍しい作例。本器の青みを帯びた生地は清涼感を感じさせる。多くの鉛を含む和製ガラス―びいどろである。

W 和製ギヤマンの誕生

 和製ギヤマン、和製切子の代表と言ってよい薩摩切子の名品の数々を紹介し、江戸後期〜明治前期における輸入ギヤマンの影響と変容、日本独自の工芸的進化の状況を浮き彫りにします。

《薩摩切子紫色被せガラス大杯》
江戸時代後期(1851〜58年) 薩摩製 個人蔵)
 無色ガラスに藍色ガラスを被(き)せ、冷却後に入念に切子をほどこした新出の杯。薩摩切子では最大級の脚付き杯で、これほど大振りの杯は、本器を入れて現在2点しか知られていない。和製ギヤマンの代表例。
薩摩切子
 薩摩におけるガラス製作は、弘化3年(1846)に薩摩藩主・島津斉興(しまづなりおき)が製薬館を創建し、薬品の影響をうけにくい硬質ガラスの器具を製作させたことに始まる。嘉永4年(1851)に藩主となった島津斉彬(なりあきら)は、殖産の意味から藩を代表する工芸を創造しようと、陶器の釉薬の改良や、ガラス製造をさらに推し進める。驚くべき短期間のうちに磯邸内の集成館(しゅうせいかん)において薩摩切子に代表される上質のガラス工芸や薬瓶、板ガラスなどが製作された。文久3年(1863)薩英戦争によってガラス工場が破壊され、製造は衰退するが、その技術は明治前期のガラス製造に受け継がれていった。

X 文献資料

 ギヤマン製作にかかわる文献資料を展示します。あわせて、輸入ガラスの一断面を示す記録文書「見帳」の代表例を展示します。

Y 近代のギヤマン

 明治初期の輸入ガラス器はじめ、大正時代に春海(はるみ)商店を通じてフランス、ベルギーに注文され、今なお茶席の華として使われているバカラ社製の器などを紹介し、近代でも衰えなかった輸入ギヤマンへの強いあこがれを浮き彫りにします。

《バカラ懐石膳》
20世紀初期 フランス製 個人蔵
 大阪の茶道具商、春海(はるみ)藤次郎が、大正時代にフランスのバカラ社に注文製作したギヤマンの懐石具一式。バカラ社製のガラス尽くしの懐石具は、今でも茶席で用いられ、明治後期から大正期まで途切れることなく続いた日本人のギヤマンへのあこがれを示している。


★★図録★★
フルカラー版、A4大、190ページ。1800円で当館ミュージアムショップで。

通信販売については下記の電話・FAXでご連絡ください。
    電話:078-362-7086
    FAX:078-360-5519
    (神戸新聞社 地域活動局 「ギヤマン展」図録担当)




  主  催:神戸市立博物館、神戸新聞社、サンテレビジョン

  後  援:NHK神戸放送局

  協  賛:一般財団法人みなと銀行文化振興財団

★入館料(常設展も合わせてご覧いただけます。)

当日券 前売券 ※1団体券(20名以上)
一 般1,000円 850円 850円
高校・大学生 700円 600円 600円
小・中学生 400円 300円 300円

※1:前売券は7月4日(金曜日)まで発売。
※2:65歳以上で「神戸市すこやかカード(老人福祉手帳)」持参の方は当日一般料金が半額。
※3:障がいのある方は身体障がい者手帳・療育手帳などの提示で無料。
※4:神戸市および隣接6市1町、淡路3市、鳴門市、徳島市の小中学生は、
 「のびのびパスポート」の提示により無料。

★ゆかた割:会期中、ゆかたでご来館のお客様は団体料金でご覧いただけます。

【巡回予定】奥田元宋・小由女美術館(広島県三次市)
        平成26年(2014)9月25日(木曜日)〜11月24日(月曜日・祝日)

★図録★

展覧会開催に合わせて、全作品のカラー図版を掲載した図録を販売いたします。

★関連イベント★

記念講演会

8月9日(土曜日) 14時〜15時30分
「ギヤマンの実像―江戸時代の人々はどんなガラス器を使っていたのか」
講師:岡 泰正(神戸市立博物館 学芸員)

会場:神戸市立博物館 地階講堂(定員180人)
※聴講無料(ただし、本展観覧券が必要。当日、13時より講堂前で入場整理券を配布します。)

イヴニング・レクチャー(学芸員による展覧会の見どころ解説)

会期中の毎週土曜日 17時〜17時30分
会 場:神戸市立博物館 地階講堂
定 員:180人
 ※聴講無料(ただし、本展観覧券が必要。当日、先着順。)

子供向けプログラム

 ジュニアミュージアム講座

「ギヤマン彫りに挑戦しよう」
  ダイヤモンドペンを使って、ガラスの小皿にデザインします。
  日 時:7月12日(土曜日) 14時〜16時
  会 場:神戸市立博物館 地階 考古学習室
  対 象:小学4年生〜中学生
  定 員:20名(応募多数の場合は抽選)
  参加費:500円【ただし、保護者の入館には本展観覧券(団体割引適用850円)が必要です。】
  申込み締切:6月27日(金曜日)必着

【申込方法】
・往復ハガキに希望講座名、参加希望の子供全員のお名前、学校名、学年、保護者のお名前、住所、電話番号、返信用の宛名を記入し、郵送してください。
・1枚のハガキで、本人を含めて3名まで申し込むことができます。その場合、参加希望の子供全員のお名前をご記入ください。
・1枚のハガキで複数の講座への申し込みはご遠慮ください。
・申込先 〒650-0034 神戸市中央区京町24番地 
      神戸市立博物館「ジュニアミュージアム講座」係

同時開催

泰西王侯騎馬図  聖フランシスコ・ザヴィエル像南蛮屏風
南蛮美術企画展 池長孟が愛した南蛮美術
  平成26年(2014)7月5日(土曜日)〜8月17日(日)
 神戸出身の南蛮美術コレクター・池長孟の収集品から、重要文化財「聖フランシスコ・ザヴィエル像」や狩野内膳「南蛮屏風」をはじめとして、「泰西王侯騎馬図屏風」「四都図・世界図屏風」など、南蛮美術の名品を一挙展示します。
 ★★出品目録はこちら★★
★学芸員によるギャラリートーク
  7月5日、7月12日、7月19日(いずれも土曜日、14時から30分ほど)

日本輿地図考伊能小図 西日本日本国地理測量之図
古地図企画展  伊能図の世界―館蔵品一挙大公開―
  平成26年(2014)8月23日(土曜日)〜9月15日(月曜日・祝日)
 古地図に興味がある人、あるいは全く興味がない人でも、「江戸時代に日本地図を作ったのは?」と問いかければ、真っ先に伊能忠敬の名前が出てくると思います。館蔵の古地図コレクションから伊能図を一挙公開します。

 ★★出品目録はこちら★★

★学芸員によるギャラリートーク
  8月23日土曜日、14時から30分)

ギャラリー 絵画コレクション展
  平成26年(2014)6月28日(土曜日)〜8月17日(日曜日)
 近代絵画コレクションから、菅原洸人(すがはらこうじん)を中心として20数点を紹介します。
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ギャラリー 上川庄二郎 鉄道錦絵コレクション名品選
  平成26年(2014年8月19日(火曜日)〜10月5日(日曜日)
 大阪〜神戸間鉄道開業140年、寄贈20年を記念して、上川庄二郎氏収集による鉄道錦絵コレクションの中から35点を展示。
 ★★出品目録はこちら★★
トップ利用案内常設展示▲特別展示名品撰学校との連携学芸活動大震災
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