平成24年(2012)2月25日(土)〜 4月8日(日) 38日間
※開館時間:
午前10時から午後5時まで
(入館は午後4時30分まで)
金曜日は午後7時まで開館
(入館は午後6時30分まで)
※休館日:
月曜日
国宝「平家納経」など、世界遺産・厳島神社の至宝、堂々公開!
50年目の節目を迎えるNHK大河ドラマは、武士として初めて政治権力を握った「時代への挑戦者」平清盛の生涯を描きます。
今から900年前、貴族政治が衰退して混迷を深めた平安時代末期に、平清盛は瀬戸内の制海権を手に入れ、武家の棟梁となり、太政大臣にまでのぼりつめます。海に浮かぶ華麗な厳島神社を造営し、一族の繁栄を願って「平家納経」を奉納しました。日宋貿易を推進し、東アジア世界とつながる新しい国のあり方を模索しました。
この展覧会では、世界遺産・厳島神社に伝えられる多数の至宝をはじめ、平清盛や平氏一門にまつわる作品、ゆかりの人々の肖像画や書、源平合戦を描いた絵画、この時代の文化を象徴する美術工芸品などを一堂に紹介し、平清盛の実像に迫ります。
出品点数 166点(会期中、展示替えがあります)
展覧会の構成
第1章 平氏隆盛の足跡
平清盛は白河法皇の落胤
(らくいん)といわれ、平氏の棟梁
(とうりょう)として育てられました。保元・平治の乱で武家の頂点に立ち、やがて政権を事実上掌握します。 また娘を入内
(じゅだい)させて新しい朝廷づくりへの布石を打ち、 清盛自身は出家して福原(神戸)に隠棲
(いんせい)し、治承 3 年 (1179) には後白河法皇を幽閉
(ゆうへい)、翌年、福原に遷都して外国に開かれた新都の建設を企てます。本章では、出来事をたどりながら平氏興隆の足跡を探ります。
六波羅合戦図屏風 (ろくはらかっせんずびょうぶ)
六曲一双 江戸時代 17世紀 東京国立博物館蔵 Image:TMN Image Archives
平治の乱の六波羅合戦を描いた屏風のうち右隻。六波羅邸から進軍する平氏の軍勢が描かれています。門前で兜の緒を絞めて出陣の準備をしている人物は清盛だと考えられています。
平家物語絵巻(へいけものがたりえまき)
土佐左助(さすけ)筆 36巻のうち2巻 江戸時代 17世紀 財団法人林原美術館蔵
数多く伝来する平家物語絵巻の中でも全巻揃っている国内唯一の作品です。古典の『平家物語』にもとづいて700の場面を絵であらわし、全巻を広げると940mにもなります。越前松平家伝来。図は福原遷都の場面で、内裏(だいり)を出発するための牛車がひしめいているところ。
第2章 清盛を巡る人々
清盛と次第に対立を深めた今様
(いまよう )( 流行歌 ) 好きの後白河院、清盛と同じく北面の武士でありながら漂泊の人生をおくった西行法師
(さいぎょうほうし)など、清盛の周りには個性的な人物が多く、歴史像をより一層豊かなものにしています。本章では、朝廷、平氏、源氏などにわけ、人物像を肖像画などで 探ります。また鳥羽離宮や後白河院の法住寺殿(ほうじゅうじでん)を出土資料で紹介します。
神戸市指定文化財 平敦盛(たいらのあつもり)像
狩野久蔵(内膳)筆 桃山時代 天正20年(1592) 1幅 須磨区・須磨寺(福祥寺)蔵
一の谷合戦で16歳の生涯を散らした平敦盛の哀話は『平家物語』の中で語られ、多くの文学や美術作品を生み出しました。本作は敦盛の菩提を弔う須磨寺に天正20年(1592)に寄進されたもの。豊臣家の御用絵師で21歳の狩野内膳(かのうないぜん)が取り組んだ力作で、汀(みぎわ)を疾走する若武者の敦盛を豪快な画風で描いています。
平重盛書状
永万元年(1165)9月4日 1幅 文化庁蔵
清盛の嫡男・重盛が28歳の時にしたためた書状。重盛は清盛の後継者として一門の統率や軍事を任されました。後白河院からも重用され、両者の板挟みとなります。病弱で清盛に先立ち42歳で病死しました。
第3章 平氏の守り神―厳島神社
| 平氏は、瀬戸内に進出して海上交通を支配し、航海の守り神・厳島神社を一門の氏神のように篤く信仰しました。清盛は後白河院をはじめ多くの人々と参詣し、社殿の造営や宝物を寄進しました。本章では、清盛が長寛 2 年 (1164) に一門の繁栄を願って奉納した、善美(ぜんび)を尽した装飾経『平家納経』を公開するほか、平氏の栄華を物語る至宝の数々を紹介します。 |
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平家納経は、平清盛が長寛2年(1164)に一門の繁栄と極楽往生を願って厳島神社に参詣して奉納した法華経など33巻とその経箱のことです。一族郎党が分担して書写し、各巻の表紙や見返し、料紙(りょうし)、軸首(じくしゅ)などには最高水準の工芸技術の粋(すい)が駆使され、善美を尽くした至宝となっています。今回の展覧会では平家納経を代表する逸品中の逸品、提婆達多品(だいばだったほん)が展示されます。
国宝 法華経 提婆達多品(だいばだったほん) 第十二
1巻 平安時代 長寛2年(1164) 広島・厳島神社蔵
法華経のなかで最も知られている《龍女成仏(りゅうじょじょうぶつ)》を説いたものです。見返しの絵は、楼閣(ろうかく)の前で説法(せっぽう)する釈迦如来に、海中から現れた8歳の龍女が宝珠(ほうじゅ)を捧げる場面。これによって龍女が男に変化して、成仏したと説かれています。女人往生の根拠として平安時代後期以降、多くの女性に支持されました。料紙の色の変化にあわせて金・銀・緑青・群青を使い分ける、大変凝(こ)った書写となっています。
国宝 金銀荘雲龍文銅製経箱(きんぎんそううんりゅうもんどうせいきょうはこ)
1具 平安時代 長寛2年(1164) 広島・厳島神社蔵(3月25日までの展示)
平家納経33巻を納めた3段重ねの鍛銅製(たんどうせい)の箱。側面には宝珠(ほうじゅ)をささげる龍8頭を銅製鍍金(ときん)で、雲を銀であらわし、蓋(ふた)の表には同じく銅製鍍金の龍、五輪塔、銀製の雲を配置しています。この意匠は龍女が成仏するという、法華経提婆達多品の意味を表現したものといわれています。
国宝 伝源為朝(みなもとためとも)所用 小桜韋黄返威鎧 (こざくらかわきがえしおどしよろい)
1具 平安時代 12世紀 広島・厳島神社蔵
保元の乱で清盛と対戦した弓の名手、源為朝のものとして伝わります。桜の小紋があしらわれた黄色地の威韋(おどしかわ)が優美で、豪壮で古雅の趣がみられます。兜は一枚の鉄を打ち出して星鋲(ほしびょう)を打った珍しいもの。武将が身につけた大鎧は敵の矢から身を守るため、頑丈につくられています。
第4章 平氏の時代と新たな文化
清盛が活躍した時代、繊細優美な作品が生まれ、中国・宋から先進的な文化がもたらされました。本章では、仏教美術の資料を通じて文化の特色を概観し、特徴ある平氏ゆかりの資料をあわせて紹介します。また宋から重盛に贈られたという青磁碗をはじめ、交易の拠点であった博多、神戸、京都出土の貿易陶磁なども交えて紹介し、当時の交流の有り様を概観します。
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重要文化財 不動明王二童子像(鳥羽院御願)
3躯 木造 平安時代 久寿元年(1154) 峰定寺蔵
京都の峰定寺(ぶじょうじ)は鳥羽上皇ゆかりの寺で、造営や造像は清盛が担いました。本像は鳥羽上皇の念持仏という本尊の脇侍仏で、本尊寄進の2ヶ月後に安置されたものです。金をのばして細かく切って貼りつける技巧を駆使した繊細華麗な木彫仏です。
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重要文化財 伝平清盛寄進(でんたいらのきよもりきしん) 密教法具(みっきょうほうぐ)
8口 平安時代 12世紀 須磨区・勝福寺蔵
寺伝によると、大輪田泊の改修に尽力したお礼に清盛から寄進されたといわれる密教法具。製作時期はその平安時代後期にあたります。香炉の一種である火舎(かしゃ)は銅鋳製鍍金で、蓋にはハート形に似た透かしがあり、火炉(かろ)は浅く、脚には豪快な風貌の獣をあしらい、鬼面をつけています。
第5章 平家物語の世界
各地で反平氏の蜂起が続くなか、治承5年(1181)閏2月、 64歳の清盛は高熱に悶絶(もんぜつ)しながら壮絶な最期を迎えます。本章では、清盛の死後、木曽義仲(よしなか)や源氏の攻勢に追われ、一の谷、屋島での激闘をへて壇ノ浦合戦で滅亡するまでの平氏一門の姿を、『平家物語』などをもとにした絵画作品などを通じて概観します。
初公開 源平盛衰記絵巻(げんぺいじょうすいきえまき)
12巻のうち3巻 江戸時代 17世紀 個人蔵
『源平盛衰記』48巻440段から重要場面を選び、12巻に編集して絵巻にしたもの。『源平盛衰記』の絵巻は他に例がなく、大変珍しく貴重です。水戸徳川家伝来。詞書(ことばがき)は絵に関連するところを要約して各巻頭と画中に添え、絵が連続する形をとっています。埼玉県所蔵の『太平記絵巻』との画風や詞書の共通性が指摘されています。図は一の谷合戦の坂落の場面。
主 催:神戸市立博物館、NHK神戸放送局、NHKプラネット近畿、神戸新聞社
協 賛:日本写真印刷、ハウス食品、みずほ銀行、三井住友海上
★入館料(常設展も合わせてご覧いただけます。)
| | 当日券 | 前売券 | 団体券(30名以上) |
| 一 般 | 1200 円 | 1000円 | 900 円 |
| 高校・大学生 | 850円 | 700円 | 650円 |
| 小・中学生 | 450円 | 300円 | 300円 |
※65歳以上で「神戸市すこやかカード(老人福祉手帳)」持参の方は当日一般料金が半額。
※障害のある方は身体障害者手帳・療育手帳などの提示で無料。
※神戸市および隣接6市1町、淡路3市、鳴門市、徳島市の小中学生は、
「のびのびパスポート」の提示により無料。
◆ 記念講演会
3月3日(土)午後2時〜
「清盛がめざしたもの」
講師:高橋昌明氏(神戸大学名誉教授)
会場:神戸市立博物館地階講堂(定員180名)
*当日午後1時より地階講堂前で整理券を配布します。
*聴講無料、ただし「平清盛」展の入館券が必要です。
◆歴史シンポジウム 清盛・縦横無尽
歴史学、宗教文化史、文学、国際交流史などの研究分野の最前線で
活躍する研究者が、神戸のかかわりなどを焦点に、新しい清盛像を
浮かび上がらせます(主催:神戸市文書館)。
3月25日(日) 午後12時30分〜午後4時(開場は12時から)
場所 神戸朝日ホール
内容
元木 泰雄(京都大学大学院人間・環境学科教授)
「政治史から見た清盛」
上川 通夫(愛知県立大学日本文化学部教授)
「仏教文化から見た清盛」
山内 晋次(神戸女子大学文学部史学科准教授)
「日宋貿易から見た清盛」
樋口 大祐(神戸大学大学院人文学研究科准教授)
「文学史から見た清盛」
コーディネーター 市澤 哲(神戸大学大学院人文学研究科教授)
定員 500名 事前申込み制。
※内容や募集要項については
こちらのPDFを参照して下さい。
◆こうべ歴史たんけん隊「清盛ゆかりの地をたずねて」
3月20日(火・祝)午前10時〜午後2時(予定)
*神戸の清盛ゆかりの地を巡ります。
定員:30名(事前申込制、多数の場合抽選)
対象:小学4年〜中学生
参加費:無料
申込方法:往復ハガキに参加希望の講座名、子ども全員の名前、学校名、学年、
保護者の名前、住所、電話番号、返信用の宛名(「行」ではなく「様」でお願いします)
を記入して、「こうべ歴史たんけん隊」係まで送付してください。1枚のハガキで兄弟姉妹
や友達、本人含めてこども3名まで申込できます。
しめきり:3月5日(月)(必着)。
申込先:〒650-0034 神戸市中央区京町24番地 神戸市立博物館
「こうべ歴史たんけん隊」係
◆春休み親子鑑賞会「みんなで清盛展をみよう!」
3月24日(土)①午前の部:午前10時30分〜 ②午後の部:午後1時30分〜
定員:各回100組(保護者含む。事前申込制、多数の場合抽選)
対象:中学生以下の子どもとその保護者
参加費:無料(保護者の方は「平清盛」展の入館料が必要です。)
申込方法:往復ハガキに参加希望の講座名と希望時間番号、子ども全員の名前、学校名、
学年、保護者の名前、住所、電話番号、返信用の宛名(「行」ではなく「様」でお願いします)
を記入して、「春休み親子鑑賞会」係まで送付してください。1枚のハガキで兄弟姉妹や友達、
本人含めてこども3名まで申込できます。
しめきり:3月5日(月)(必着)。
申込先:〒650-0034 神戸市中央区京町24番地 神戸市立博物館
「春休み親子鑑賞会」係