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※終了した展覧会の情報です。
特別展 受贈記念 川西祐三郎展 〜版の軌跡〜
   2010年(平成22)10月9日(土)〜11月23日(火・祝) (40日間)
 午前10時から午後5時まで(入館は午後4時30分まで)
 金曜日は午後7時まで開館 (入館は午後6時30分まで)

  ※休館日:月曜(ただし10月11日(月・祝)と11月22日(月)は開館)、10月12日(火)
    会場の神戸市立博物館の所在・交通


 神戸出身の木版画家・川西祐三郎氏(1923〜)の作品受贈を記念し、特別展「受贈記念 川西祐三郎展 〜版の軌跡〜」を開催します。
 氏は創作版画史に輝かしい足跡を残した川西 英(ひで)の三男で、8歳より父に師事し木版画制作を始めました。作品発表歴は70年近くになり、現在までの制作数は1,200件にのぼります。
 氏は現在86歳。平成22年春、931件にのぼる木版画作品と資料を神戸市に寄贈しました。本展では、外国風景、モダンな神戸と兵庫県内の風景、幻想的な日本各地の風景を色彩豊かに描いた代表作154件を一堂に展示します。初公開作品を多数含む、初期から近年の作品を通して、氏の版の軌跡をたどります。

 なお、2階ギャラリーでは「川西 英作品展 サーカス特集」を同時開催します。神戸の創作版画を確立した川西 英、その伝統を受け継ぎ新たな展開を見せた川西祐三郎氏。多くの人々に両者の作品をご覧いただければ幸いです。

★展覧会内容★

本展覧会の出品目録
※期間中作品の展示替えの予定はありません。

I.初期作品 1930〜1950年代

 昭和初期、兵庫・東出町の川西家には川西 英を慕う北村今三(いまぞう)や春村ただをといったモダンな作品をつくる版画家たちがよく訪れていた。神戸の創作版画が輝いていた時期に、祐三郎は版画に目覚め、長いキャリアをスタートさせた。
 昭和17年(1942)、祐三郎は関西学院専門部英文科へ進学。入学早々の4月、第11回日本版画協会展へ《風景》を出品し初入選、中央画壇へ順調に登場した。戦時中は学徒動員のため、制作を中断。戦後復学し、関西学院を卒業後、阪神電気鉄道に入社し、版画家との二足の草鞋(わらじ)を履いた。英の影響が強く残っている初期の作品は、ほとんどが初公開となる。
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川西祐三郎《天の橋立》
1954年
 輪郭線を用いず色面を組み合わせて画面をつくる版表現は、川西 英が得意とした。祐三郎は、本作でぼかしにより雲や遠近感を表している。色遣いは祐三郎の個性が発揮されており、父に学び、自立していく過程がうかがえる。

II.挑戦 1950〜1970年代

 昭和40年(1965)、英が70歳で世を去る。祐三郎はその時41歳。以降、真の意味での自立、新たな主題と技法の確立が目指された。1960年代後半から1970年代はじめ頃にかけて、玄武洞(兵庫県)や竜串(高知県)に取材し、奇岩風景をやや抽象化して表現、それまでにないタイプの作品を発表した。
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川西祐三郎《鉄橋》
 1957年
 《鉄橋》は、幼少の頃から電車が大好きだった祐三郎が、初めて電車そのものを版画の主題にした作品で、高揚した気分が伝わってくる。力強く鋭角的な構図への志向がうかがえる。

III.日本の美

 1950年代後半から1960年代はじめ頃にかけて、倉敷・城崎・金沢・鳴門・日光・箱根などの風景を題材にした作品が制作された。古都の風景や寺社など、日本の美しい風景は生涯にわたる制作テーマとなった。
また、昭和45年(1970)の日本万国博覧会が大きな転機となり、想像も交えて描いた《万国博》を発表した後、祐三郎のまなざしは世界へ向かう。
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川西祐三郎《万国博》 
1969年
整備途中の会場を前年に取材し、各国のパビリオンを想像も交えコラージュ風に描いた。サンケイ新聞1970年正月号の紙面を飾った。

IV.世界へ向かって 1970年代〜

 祐三郎のまなざしは、沖縄風景の制作を経て海外へ向かう。1970年代、フランス・イタリア・ドイツなどヨーロッパ各地を訪れ、鮮やかな色彩による外国風景を精力的に発表した。ありのままの風景ではなく、建築物の位置や角度を微妙に変え、虹を思わせる色調の使用、版面に工夫を凝らした転写効果など、自由自在な版表現を次々に生み出した。このヨーロッパシリーズにより、英から完全に離れたと確かな評価を得る。国画会と日本版画協会への出品作を中心に30件を展示する。
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川西祐三郎《ジーバー塔》
 1979年
 中世の面影を残す、ドイツ・ローテンブルクの風景。絵本の世界を思わせる旧市街の建築物は、縦長画面にすっきりと納められている。現実の風景よりも鮮やかな色遣いで、前景に大きな看板をシルエット状に配し、装飾的な効果を高めている。

V.神戸・兵庫県内風景を描く

 現在、川西祐三郎は神戸の新しいスポットを版画にすることに熱心だ。1950〜60年代頃は意識的に神戸風景の制作を避けていたものの、1970年代後半から、神戸および兵庫県内の風景は重要なモチーフとなった。特に、ポートアイランドや六甲アイランドの造成など、新たな街の出現に伴って得た構図を作品に生かした。神戸市や兵庫県関係の仕事も多く、現代神戸風景の描き手として広く知られる。非常に多い作品群から52件を選び展示する。
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川西祐三郎《港だより》
 1998年
 神戸港を海側より眺めた構図。六甲の山並みや市街地のビルが、うす墨を用いたグレーの階調により上品に表現されている。

VI.幻想の日本

 第III章で紹介した日本風景の続編。思い切ってデフォルメされた風景は、時に幻想的な雰囲気を醸し出す。祐三郎は手間を掛けて版を自身でつくり、摺る方法を堅守しながら作品発表を続け、多くの弟子に版画をつくる楽しさを伝えている。

同時開催:「川西英作品展 サーカス特集」

 川西 英(1894〜1965)は昭和9年(1934)に版画絵本『サーカス』、『曲馬写生帖』を出版し、「サーカスの川西」と呼ばれた。ハーゲンベックサーカスの取材には、10歳の祐三郎も同行して葉書大の版画を制作した。全く古さを感じさせない、サーカスを主題とする英の作品約30件を特集展示する。
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川西 英《曲馬》
 1925年
 形態のとらえ方が大胆な大正末期の代表作。



【主 催】
  神戸市立博物館、神戸新聞社

【協 賛】
  財団法人みなと銀行文化振興財団

★入館料(常設展示も合わせてご覧いただけます。)


当日券 団体券(30名以上)
一 般 800 円 600 円
高校・大学生 550円 400円
小・中学生 300円 200円

※神戸市および隣接6市1町、淡路3市、鳴門市、徳島市の小・中学生はのびのびパスポート提示で無料
※65歳以上は市すこやかカード(老人福祉手帳)提示で半額。障がいのある人は身体障がい者手帳・療育手帳などの提示で無料。

★関連イベント★

1.記念講演会

川西祐三郎氏 「画業を語る」 
 版画家・川西祐三郎氏がその画業の軌跡を語ります。(聞き手:当館学芸員)
 日 時:10月9日(土) 午後2時〜午後3時30分
 会 場:当館地階講堂
 定 員:180名
 ※聴講無料(ただし、本展観覧券が必要です。)
 ※当日午後1時より地階講堂前で入場整理券を配布します。

2.ジュニア・ミュージアム講座

① 10月16日(土)「多色版画を体験しよう!」 
 講 師:川西祐三郎氏
  祐三郎氏の版画の技法を学び、版画で風景画に挑戦します。

②10月30日(土)「3Dに挑戦! 神戸の街」
  祐三郎氏の作品の特徴を学び、神戸の街をペーパークラフトで表現します。

③11月20日(土)「版画で年賀状をつくろう!」
 講 師:川西祐三郎氏
  祐三郎氏の版画の技法を学び、版画で年賀状を作ります。

 時 間:午後2時〜4時
 会 場:当館地階考古学習室
 定 員:20人(小学4年生〜中学生)
 参加費:500円(ただし、保護者の方は本展観覧券が必要です)
 申込方法:往復葉書で参加希望講座を一つ明記のうえ、
 神戸市立博物館「ジュニア・ミュージアム講座」担当宛まで。
 締 切:①10月8日、②10月15日、③11月5日必着。
 応募者多数の場合は抽選

3.学芸員によるスライド解説会

本展担当学芸員が展覧会の見どころを解説いたします。
① 10月24日(日) ② 11月7日(日)
  いずれも午後2時より約30分
  会 場:当館地階講堂
※聴講無料(ただし、本展観覧券が必要です。)

4.インフォメーションスタッフによる作品解説

会期中の毎日、午前11時と午後1時より約20分
会 場:当館特別展示室2
※聴講無料(ただし、本展観覧券が必要です。)

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