2010年(平成22)3月20日(土)〜5月30日(日)
午前9時30分から午後5時00分まで(入館は午後4時30分まで)
金・土曜日は午後7時まで開館 (入館は午後6時30分まで)
※休館日:月曜日(ただし3月22日〔月・祝〕、5月3日〔月・祝〕は開館)と、
3月23日(火)
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2006年の冬季オリンピックの開催地としても知られ、約90万人が住むイタリア第4の都市トリノ。ここに、ロンドンの大英博物館やパリのルーヴル美術館、カイロのエジプト博物館などと肩を並べる、世界屈指の古代エジプトコレクションを誇るトリノ・エジプト博物館があります。
そのコレクションの歴史は古く、17世紀前半にまで遡ります。19世紀には、ナポレオンのエジプト遠征に従軍し、フランスの総領事となったベルナルディーノ・ドロヴェッティによるコレクション、および、イタリア王国の前身サルデーニャ王国に購入された資料が現在のトリノ・エジプト博物館の中核をなしています。また、1894年に同館館長に就任したエルネスト・スキアパレリは、収蔵品を更に獲得するためにエジプトに渡り、1902年から1920年の間、エジプト各地で発掘調査を実施しました。特に王家の谷と王妃の谷で王や王族の墓の造営に携わった職人たちが生活していたテーベ西岸のディール・アル=マディーナ遺跡で発見されたステラ(石碑)やピラミディオン(小ピラミッドの頂上部の石)、オストラコン(石灰岩の剥片)、彫像、土器、道具類、衣装などは、当時の人々の信仰や生活を知る上で、非常に貴重なコレクションとなっています。
本展は、同館の33,000点におよぶ膨大なコレクションの中から、イビの石製人型棺の蓋やセクメト女神像をはじめとする2メートル級の大型彫像、ミイラ、彩色木棺、パピルス文書など約120点を選りすぐり、「トリノ・エジプト博物館」「彫像ギャラリー」「祈りの軌跡」「死者の旅立ち」「再生への扉」の5章構成で紹介するものです。また同館ではオリンピックの開催に合わせて、映画「アビエーター」「スイニートッド」の美術監督としてアカデミー賞を2度も受賞したダンテ・フェレッティに依頼し、大型彫像が並ぶ彫像ギャラリーを大幅に改修し、照明と鏡を駆使した印象的な空間に仕立てています。そのドラマティックな演出を神戸会場でも再現します。
★この展覧会に関しては、 こちらのサイトでも詳細をご案内しています。
上の写真:
《トトメス3世のシリア遠征パピルス》
新王国時代、第20王朝(前1186〜前1070年頃)
パピルス テーベ西岸、ディール・アル=マディーナ出土
新王国第20王朝時代の文字パピルスであるが、内容は、パピルスが書かれたよりも300年ほど前の第18王朝のトトメス3世のシリアでの戦いを神話的に描写したものである。まるで王自身が語るかのように一人称で書かれている。他にも様々な英雄的な句が散りばめられており、この物語が、古代ギリシャの叙事詩『イリアス』に相当するものであったことがうかがえる。
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本展は、第1章 トリノ・エジプト博物館、第2章 彫像ギャラリー、第3章 祈りの軌跡、第4章 死者の旅立ち、第5章 再生への扉、以上5章で構成されています。
《イビの石製人型棺の蓋》
末期王朝時代、第26王朝、プサメティク1世治世(前664〜前610年頃)
変成硬砂岩、テーベ西岸、アサシーフ地区出土
写真:西川よしえ撮影
カルナクのアメン大神殿の財宝を監督していた役人イビの人型棺の蓋。王でない者としては非常に立派な墓をテーベ西岸に築いた。棺の蓋はベケン石とも呼ばれる金属光沢のある石材から作られている。イビは、長い鬘(かつら)を被り、死者を表す編み込んだ巻き毛の付け髭(ひげ)をつけている。布に包まれ、中から手を出して死者の体が永続するための護符であるジェド柱を持っている。
《アメン・ラー神に牡羊の頭部を捧げるペンシェナブの像》
新王国時代、第19王朝(前1292〜前1186年頃)
石灰岩、彩色 テーベ西岸、ディール・アル=マディーナ出土
写真:西川よしえ撮影
ペンシェナブは、テーベ西岸の職人の町ディール・アル=マディーナに住んでいたラメセス2世治世時代の役人。本彫像では、ペンシェナブがアメン・ラー神に対して、ひざまずいて牡羊の頭を載せた祭壇を捧げている。彼の右肩にはアメン神が、そして左肩には職人の町のパトロンである神格化されたイアフメス・ネフェルトイリ王妃の姿が描かれている。
《アメン神とツタンカーメン王の像》
新王国時代、第18王朝、ツタンカーメン王〜ホルエムヘブ王治世(前1333〜前1292年頃)
石灰岩、テーベ出土
写真:西川よしえ撮影
ツタンカーメン王の父と考えられるアクエンアテンは、太陽神アテンを唯一神とする宗教改革を断行したが、失敗に終わった。そのため、それに続く王達は伝統的な神々、とりわけテーベの主神であるアメン神に対して再び忠誠心を示す必要があった。向かって右側のツタンカーメン王が左のアメン神より小さく表現されているのはその表れといわれている。台座の正面にはホルエムヘブ王の名が刻されているが、神や王の容貌からツタンカーメン王のものであることが明らかである。
《タバクエンコンスの人型棺》
第3中間期、第21王朝(前990〜前970年頃)
木、彩色 テーベ西岸出土
写真:西川よしえ撮影
この彩色木棺に納められた被葬者は、アメン・ラー神の歌い手の称号を持つ女性、タバクエンコンスである。死者は、編み込んだ長い鬘(かつら)を被り、再生の象徴であるロータスの蕾(つぼみ)の帯状冠とロゼット文様のついた耳飾りをしている。木棺の表面には、隙間なく祭礼や神々の図像が描かれている。第3中間期の第21王朝に特徴的な彩色木棺である。
《葬送用模型船》
中王国時代〜第2中間期、第12〜13王朝(前1976〜前1648年頃)
木、彩色 出土地不詳
写真:西川よしえ撮影
エジプトにおける最も重要な交通手段は船であった。この模型船は、魔法の力で、アビュドスにあるオシリス神(冥界の神)の聖地へと死者を運ぶ葬送用の船である。甲板には漕ぎ人が座り、まるで本当に船を漕いでいるかのようである。船尾にある棺を納める祠は日よけの下にあり、男が後ろに座っている。人々の手に穴が開いていることから、現在では消失しているが、元来はミニチュアの櫂を持っていたと考えられる。
【主 催】
神戸市立博物館、朝日新聞社、東映、関西テレビ放送、フジテレビジョン
【後 援】
外務省、文化庁、イタリア大使館
【協 賛】
みずほ銀行、大塚製薬、大日本印刷
【特別協力】
兵庫県学校厚生会
【協 力】
ニッセイ同和損害保険、日本通運、日本貨物航空
【出品協力】
トリノ・エジプト博物館財団
★入館料(常設展示も合わせてご覧いただけます。)
| | 当日券 | 前売券 | 団体券(30名以上) |
| 一 般 | 1,500 円 | 1,300円 | 1,200 円 |
| 高校・大学生 | 1,100円 | 900円 | 800円 |
| 小・中学生 | 600円 | 450円 | 400円 |
| シルバー | 750円 |
※満65歳以上で、神戸市すこやかカード(老人福祉手帳)持参の方は、当日一般料金が半額。
※団体は30名以上。
※「高校・大学生」は高等学校、高等専門学校、大学(短期大学、大学院も含む)、
専修学校(専門学校、予備校も含む)で学生証によって身分を確認できる方
※障害者手帳持参の方は無料。
※神戸市および隣接6市1町、淡路3市、鳴門市、徳島市の小・中学生は、
「のびのびパスポート」の提示により無料。
1.記念講演会
3月20日(土) 午後2時〜3時30分 会場:地階講堂
近藤二郎氏(早稲田大学文学学術院教授/早稲田大学エジプト学研究所長)
「トリノ・エジプト展のみどころ : 古代エジプト美術の世界」
※先着順、定員180名。
※当日午後1時より地階講堂前で入場整理券を配布。
※聴講無料。ただし、特別展「トリノ・エジプト展」の入館券が必要
2.障害者のための鑑賞会
障害者対象の自由観覧を休館日に行います。
日 時:5月17日(月)
午後1時〜4時(入館は午後3時まで)
対 象:障害者手帳・療育手帳等をお持ちの方とその介護者1名
定 員:500名(手帳所持者の人数、応募多数の場合は抽選)
料 金:無料 ※ただし喫茶室、図録、記念グッズ、音声ガイド等は有料
申込方法:
☆往復ハガキに、住所、氏名、電話番号、介護者氏名、返信用宛名(「行」ではなく「様」でお願いします)を記入し郵送。
☆原則、1通につき障害者1名と介護者1名(ただし介護に必要な実際の人数の記入でも可)でお申し込みください。グループでの応募も可能です。その場合、グループ名、代表者氏名、連絡先の住所、電話番号、参加人数(手帳所持者・介護者)を明記してください。
☆締切 5月7日(金)必着
☆申込・問合先 〒650-0034 神戸市中央区京町24
神戸市立博物館
「トリノ・エジプト展 障害者のための鑑賞会」係
電話 078-391-0035
3.こども向けイベント
春休み親子鑑賞会
エジプトの歴史や展覧会について、やさしく解説を聞いた後、展覧会を鑑賞します。
日 時:4月5日(月) 午前9時30分〜12時
対 象:中学生以下のこどもとその保護者
定 員:親子300組。申込多数の場合は抽選。
会 場:地階講堂・展覧会会場
参加費:無料
【ただし、保護者の方々は入館料(2名様までトリノ・エジプト展の
団体料金1,200円で入館できます)が必要】
申込方法:
往復ハガキに参加希望のこども全員の氏名、学校名、学年、保護者氏名、住所、電話番号、返信用の宛名(「行」ではなく「様」でお願いします)を記入し郵送。
締切 3月23日(火)必着
申込先 〒650-0034 神戸市中央区京町24
神戸市立博物館「春休み親子鑑賞会」係
こどものためのワークショップ
特別展にちなんだ、こどものためのワークショップ。古代エジプトの神さまやアクセサリーづくりに挑戦します。
①4月17日(土)「紙粘土をつかって古代エジプトの神さまをつくろう」
②5月15日(土)「古代エジプトのアクセサリーをつくろう」
対 象:小学校4年生〜中学生
定 員:各回20名。申込多数の場合は抽選。
会 場:当館地階考古学習室
時 間:各日 午後2時〜4時
参加費:500円
【ただし、保護者の方々は入館料(2名様までトリノ・エジプト展の
団体料金1,200円で入館できます)が必要】
申込方法:
往復ハガキに参加希望講座の番号と講座名、参加希望の子ども全員の氏名、学校名、学年、保護者氏名、住所、電話番号、返信用の宛名(「行」ではなく「様」でお願いします)を記入し郵送。
1枚のハガキで3名まで申し込むことができます。その場合、参加希望のこども全員の名前をご記入ください。なお、1枚のハガキで複数の講座への申込みはご遠慮ください。
締切 各回とも4月5日(月)必着
申込先 〒650-0034 神戸市中央区京町24
神戸市立博物館「こどものためのワークショップ」係
こどもの日スペシャル
解説を聞いたあと、古代エジプトの文字・ヒエログリフ(絵文字)を楽しく学びます。
日 時:5月5日(水・祝) ①午前の部 午前10時〜12時
②午後の部 午後2時〜4時
対 象:小・中学生
定 員:各回150名。申込多数の場合は抽選。
会 場:当館地階講堂・展覧会会場
参加費:無料
【ただし、保護者の方々は入館料(2名様までトリノ・エジプト展の
団体料金1,200円で入館できます)が必要】
申込方法:
往復ハガキに参加希望時間の番号とこども全員の氏名、学校名、学年、保護者氏名、住所、電話番号、返信用の宛名(「行」ではなく「様」でお願いします)を記入し郵送。なお、1枚のハガキで複数の講座への申込みはご遠慮ください。
締切 4月5日(月)必着
申込先 〒650-0034 神戸市中央区京町24
神戸市立博物館「こどもの日のスペシャル」係