*神戸市立博物館の最新情報など当館の休館日・料金・様々な設備などについて常設展示の説明です特別展示案内です当館所蔵の名品を紹介します学校関係者は必見です当館独自の展示・普及・資料保存活動について阪神大震災当時の当館の状況神戸市ホームページへ
目次展覧会予定▼過去の特別展年代分野自主企画過去の企画展
※終了した展覧会の情報です。
特別展 東アジアから神戸へ 海の回廊 古代・中世の交流と美
   2010年(平成22)1月16日(土)〜3月7日(日)
 午前10時00分から午後5時00分まで(入館は午後4時30分まで)
 金曜日は午後7時まで開館(入館は午後6時30分まで)

  ※休館日:毎週月曜日

    会場の神戸市立博物館の所在・交通


 神戸の地は、古来、東アジアにつながる瀬戸内海の港として栄え、各時代を通じて重要な役割を果たしてきました。本展では、古代から中世の東アジアを視野にいれ、海と人々とのかかわり、海をめぐる交流の実態、それによって生み出された魅力あふれる文化の特色を明らかにします。考古・歴史・美術の3部門から、神戸にまつわる作品・資料を含め、国宝19件、重要文化財49件など約170件を展示します。

I.海を支配した豪族:
瀬戸内を拠点として活躍した豪族の実像を古墳の副葬品や船形埴輪などを通して探ります。

II.海をめぐる武士と僧:
古代・中世の瀬戸内海における港湾の修築、海上交通、港町を拠点とした仏教について、清盛、重源、律僧の叡尊や、時宗、法華宗の歴史上の人物をとりあげ、彼らの人間像をうかがわせる優れた肖像画や記録などを通して紹介します。

III.海を越えて響きあう美の世界:
大陸より海を越えて間断なくもたらされた様々な“美”を、我が国がどのように受容し、変容させていったのかを神戸市域に伝来したインド・中国の面影をやどす仏教美術、高麗仏画を主軸にすえ、浮き彫りにします。

「海の回廊」がもたらした貴重な作品・資料を通して、古代・中世の人々が生きた豊穣の世界をお楽しみください。


   image
    上の写真:
《国宝 龍文(りゅうもん)飾り金具》
2点 金銅製 奈良県・藤ノ木古墳出土
文化庁蔵(奈良県立橿原考古学研究所附属博物館保管)
古墳時代後期 6世紀後半
首長が騎乗する馬を飾り立てた金具です。龍とパルメット文を透かし彫りした金銅製の飾り板を使用しています。龍は口を大きく開け、激しく気を吐く表情をしていますが、目にはダークブルーのガラス小玉(こだま)を嵌(は)め込み涼しげな眼をしています。渦巻くような体から大きく力強い表現のカギ爪を持つ足が上下についています。この躍動感あふれる表現は、複数のタガネを使用した精巧な彫金技術によります。また、厚さわずか1.2mmの金銅板に彫金されたとは思えない立体感は高度な切削加工による表現で、大陸伝来の金工技術の粋を集めて製作された優品と言えます。

★展覧会内容★


本展覧会の出品目録
※会期中、展示替があります。

  image
《国宝 龍文透彫鞍金具(りゅうもんすかしぼりくらかなぐ)
2点 金銅製 大阪府・誉田丸山(こんだまるやま)古墳出土 誉田八幡宮蔵 
古墳時代中期 5世紀
 はじめて馬具が日本列島にもたらされたのは4世紀末〜5世紀前半頃で、装飾のない実用的な乗馬用のものでした。5世紀中頃になると金銅製の装具が加わり、馬を煌(きら)びやかに飾り立てるようになります。応神陵(おうじんりょう)古墳(羽曳野市)の北側に築かれた円墳から江戸時代に出土し、誉田八幡宮に伝わるこの鞍金具は、龍の文様が透かし彫りにされたもので、飾り馬の装具としては初期の段階に位置づけられます。中国・遼寧省の古墳から出土するものに類似すると指摘されていますが、構造面では、なお、検討の余地があるようです。いずれにしても支配者の権威を高めたこの煌びやかな馬具からは、対外交渉の軌跡をうかがい知ることができます。

  image
《築嶋物語絵巻(つきしまものがたりえまき)
2巻 紙本著色 日本民藝館蔵 室町時代 16世紀
 まるで子どもの絵のようにも見える愛くるしい人物表現、ルールに全く無頓着(むとんちゃく)な構図や描写、人柱(ひとばしら)の哀しい物語なのにこの絵巻にはほのぼのとした雰囲気が満ちています。実は、平清盛による経ケ島築島(きょうがしまちくとう)の説話に人柱伝説を加えた幸若舞曲(こうわかぶきょく)「築島」をほぼそのまま絵巻にしたもので、近年「稚拙美(ちせつび)」の作品として話題となっています。民藝運動の柳宗悦(やなぎむねよし)収集。(写真の場面は、松王丸(まつおうまる)が大勢の僧が読経するなか30人の人柱の身代わりとなり、大部の法華経とともに人柱となるところ。これにより経ケ島は成就した。)
  image
《重要文化財 重源上人坐像(ちょうげんしょうにんざぞう)
1躯  木造 浄土寺(兵庫県)蔵 天福2年(1234)
 清盛の大輪田泊(おおわだのとまり)修築の後を引き継いだのが、東大寺の再建で手腕を発揮した重源です。修築費用を捻出する勧進方式を採用して、建久7年(1196) 、大輪田泊、魚住泊(明石市)などの改修を行い、これにより港の発展の基礎が築かれたといえます。
 この像は天福2年(1234)2月10日に奈良から播磨別所(小野市・浄土寺)に運ばれたもので、骨格があらわな頭部、くぼんだ眼元など細部まで克明に表現し、やや前かがみで鋭く正面を凝視する姿は、いかにも重源の強い意思をよく表しています。
image
《神戸市指定文化財 天部形立像(てんぶぎょうりゅうぞう)》
1躯 木造 転法輪寺(てんぽうりんじ)(神戸市)蔵 平安時代後期(11世紀前半)
 仏教に吸収されたインドのカミである“天部”の姿をした仏像。しかし、この仏像はインドのカミではなく、日本のカミの姿を表すために制作されました。奈良時代、仏教が日本に広まっていくなか、各地で敬われていた、本来眼に見えないカミを “天部”の姿をかりて表し、仏とともに祀(まつ)るということがおこなわれました。本像が彫りだされた材は、同寺本尊・阿弥陀如来坐像(国指定重要文化財)と同材であり、両者が神仏一体という思想のもとに制作されたことがうかがえます。
 太い眉、大きく見開いた眼、存在感のある鼻、分厚い唇などにエキゾチックなインド風が看取されますが、ほっそりとした体つきや、浅くリズミカルに刻まれた衣文(えもん、衣のしわ)は、平安時代後期に好まれた造形です。海を越えて伝来した仏教が、日本固有の信仰と融合したことを物語る貴重な作例です。
image
《神戸市指定文化財 如意輪観音像(にょいりんかんのんぞう)
 1幅 絹本著色 性海寺(しょうかいじ)(神戸市)蔵 
南北朝時代〜室町時代初期(14世紀後半〜15世紀前半)
 画面中央に、六本の腕を持ち、大きな蓮(はす)の上に坐る如意輪観音を描き、その下方左右に合掌(がっしょう)する韋駄天(いだてん)と龍王(りゅうおう)を描いた美しい仏画です。
 濃い朱(しゅ)と緑を主体とした鮮やかな彩色、長く伸びた白い爪、あふれんばかりに表された蓮華の蕊(しべ)など、その表現は中国・南宋〜元時代に流行した様式の強い影響がみられます。一方、如意輪観音の図像は、空海が中国・唐より持ち帰った曼荼羅に描かれた古い姿を受け継いでいます。約500年前の古い図像を当時最新の様式で描いたこの絵画は、鎌倉時代後期から活躍の場を広げた真言律僧が関わって制作されたと考えられます。彼らは、自らの属する空海以来の伝統と、既存の仏教勢力と異なる革新性をこのような絵画に託して表現したのです。
 中国・宋元の幻想的な美の世界を受け止め、中世日本の思想と美意識で再解釈した中世仏画の佳品といえるでしょう。


【主 催】
  神戸市立博物館、文化庁、神戸新聞社

【協 力】
 海と船の博物館ネットワーク


【後 援】
 NHK神戸放送局

★入館料(常設展示も合わせてご覧いただけます。)


当日券 団体券(30名以上)
一 般 800 円 600 円
高校・大学生 550円 400円
小・中学生 300 円 150 円

※満65歳以上で、神戸市すこやかカード(老人福祉手帳)持参の方は、当日一般料金が半額。
※団体は30名以上。
※「高校・大学生」は高等学校、高等専門学校、大学(短期大学、大学院も含む)、
 専修学校(専門学校、予備校も含む)で学生証によって身分を確認できる方
※障がい者手帳持参の方は無料。
※神戸市および隣接6市1町、淡路3市、鳴門市、徳島市の小・中学生は、
 「のびのびパスポート」の提示により無料。

★関連イベント★

1.記念講演会

 2010年1月31日(日)14:30〜15:30
  川野憲一(当館学芸員)  「海を越えて響き合う美の世界」

 2010年2月14日(日)14:30〜15:30
  問屋真一(当館学芸員)  「海をめぐる武士と僧」

 2010年2月21日(日)14:30〜15:30
  橋詰清孝(当館学芸員)  「海を支配した豪族と渡来文化の受容」

※いずれも先着順、定員180名。
※聴講無料。ただし、入館券が必要。

2.インフォメーションスタッフによるスライド解説

     毎日、展示室にて ①11:00〜 ②13:30〜

3.こども向けイベント

こどものためのワークショップ

①1月23日(土) 「オリジナル絵巻をつくってみよう!」
②1月30日(土) 「古代の船をつくってみよう!」
対 象:小学校4年生〜中学生
定 員:20名。申込多数の場合は抽選。
会 場:当館地階考古学習室
時 間:各日 午後2時〜4時
参加費:無料
【ただし、保護者の方は1名につき海の回廊展の団体料金600円が必要。】
申込方法:
☆往復ハガキに参加希望講座の番号と講座名、参加希望の子ども全員の氏名、学校名、
学年、保護者氏名、住所、電話番号、返信用の宛名(「行」ではなく「様」でお願いします)を記入し郵送。
☆1枚のハガキで兄弟姉妹や友だち、本人を含めて3名まで申し込むことができます。
☆締切 ①は1月12日(火)、②は1月18日(月)必着
☆申込先 〒650―0034 神戸市中央区京町24番地
       神戸市立博物館「こどものためのワークショップ」係

*こうべ歴史たんけん隊

神戸市及び周辺の歴史的な場所を学芸員とともに探検します。
日 時:2月6日(土) 午前10時〜午後4時
対 象:小学校4年生〜中学生。
定 員:30名。申込多数の場合は抽選。
探検先:清盛塚、五色塚古墳、埋蔵文化財センター、浄土寺、
須磨寺などをバスで巡ります。
参加費:無料
【ただし、拝観先の寺社では別途拝観料が必要。】
申込方法:
☆往復ハガキに参加希望の子ども全員の氏名、学校名、学年、保護者氏名、住所、
電話番号、返信用の宛名(「行」ではなく「様」でお願いします)を記入し郵送。
☆1枚のハガキで兄弟姉妹や友だち、本人を含めて3名まで申し込むことができます。
☆締切 1月25日(月)必着
☆申込先 〒650―0034 神戸市中央区京町24番地
       神戸市立博物館「こうべ歴史たんけん隊」係

*その道の達人に学ぶ 仏さまの絵を描いてみよう

日 時:2月27日(土) 午後2時〜午後4時
対 象:小学校4年生〜中学生。
定 員:20名。申込多数の場合は抽選。
会 場:当館地階考古学習室
参加費:無料
【ただし、保護者の方は1名につき海の回廊展の団体料金600円が必要。】
申込方法:
☆往復ハガキに参加希望の子ども全員の氏名、学校名、学年、保護者氏名、住所、
電話番号、返信用の宛名(「行」ではなく「様」でお願いします)を記入し郵送。
☆1枚のハガキで兄弟姉妹や友だち、本人を含めて3名まで申し込むことができます。
☆締切 2月15日(月)必着
☆申込先 〒650-0034 神戸市中央区京町24番地
         神戸市立博物館「その道の達人に学ぶ」係
 神戸市立博物館 〒650-0034 神戸市中央区京町24
 電話 078-391-0035
 メール
博物館サイトの作成責任者:博物館学芸課長 小野田一幸
Copyright 2002〜  City of Kobe
      Kobe City Museum all right reserved