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※終了した展覧会の情報です。
特別展 一瞬のきらめき まぼろしの薩摩切子
  2009(平成21)年6月13日(土)〜8月30日(日)
 午前10時から午後5時まで開館(入館は午後4時30分まで)
 ※金曜は午後7時まで開館。入館は午後6時30分まで。

  ※休館日:毎週月曜日
      毎週月曜日(ただし7月20日(月・祝)は開館、21日(火)は休館)

    会場の神戸市立博物館の所在・交通


 弘化3年(1846)、10代薩摩藩主(27代当主)島津斉興(しまづなりおき)が始めた薩摩のガラス製造は、次の斉彬(なりあきら)の代になって飛躍的な成長を遂げました。斉彬の開明的な考えを受け、西洋科学の積極的な導入を図った鹿児島の工場で、鎖国体制のもと、蘭学から得た知識を生かしイギリスやボヘミアのカットガラスなどを参考にして、薩摩切子は製作されました。その後、斉彬が急逝(きゅうせい)し、さらに文久3年(1863)の薩英戦争で工場が破壊され、ガラス製造は急速に衰退してしまいます。
 切子というのは、カットガラスのことを意味しています。江戸時代後期 ―19世紀の初め頃から厚みのあるガラス器にカットを施すことが、日本でも本格的に行われるようになりました。しかし、当時のカットは、欧米や現代の復元品に見られるように回転するグラインダーで切り、磨くのではなく、細長い鉄の棒に水で溶いた金剛砂(こんごうしゃ)を付けて根気よく文様を切り、さらに木の棒で磨き出していくという気が遠くなるような方法でした。こうした手作業による手彫り切子の製作に力を注いだのが薩摩藩で、とくに無色のガラスに紅、藍、紫などの色ガラスを厚く被(き)せかけ、文様を削り出していく独自の色被(いろき)せ切子を完成させました。当時の薩摩切子は、高価で数も少なく、今ではまぼろしのガラス器となっています。幕末の一時期、一瞬のきらめきを放って生み出されたガラスの珠玉―薩摩切子。本展では、コーニング・ガラス美術館からの里帰り作品、徳川宗家に伝わる天璋院篤姫(てんしょういんあつひめ)が愛した切子、無色の薩摩切子、薩摩切子に影響を与えたと推定されるヨーロッパ製カットガラスなど、あわせて約160件を、アメリカ、日本全国から集め、一挙公開します。
日本のガラス工芸が到達した至高の美をぜひご覧ください。


右の写真:
《薩摩切子 藍色被栓付瓶(あいいろきせせんつきびん)
徳川記念財団蔵 

徳川宗家(そうけ)に伝来した1対の栓付瓶。無色ガラスに藍ガラスを被(き)せ、冷却後に水溶き金剛砂(こんごうしゃ)を付けた鉄棒などで入念にカットをほどこし、研磨して仕上げている。きわめて完成度の高い作例。おそらく天璋院篤姫(あつひめ)が第13代将軍徳川家定(いえさだ)に輿(こし)入れの際、篤姫にとって養父にあたる島津斉彬(しまづなりあきら)が用意した諸道具のうちの1件と考えられる。胴部の色被せ部分に亀甲文(きっこうもん)と斜格子(しゃこうし)に魚子文(ななこもん)をカットしている。収納箱の蓋に「御銘酒瓶(おんめいしゅびん)」の墨書と「例年都紫(れいねんすべてむらさき)キヤマン瓶ひな前(揃(そろい))」の貼紙が見られ、「雛飾り」として使用されたことがわかる。
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★展覧会内容★


アメリカからの里帰り作品を含む約160件
本展覧会の出品目録

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《薩摩切子 藍色被船形鉢(あいいろきせふながたはち)
サントリー美術館蔵

船形の鉢にコウモリと陰陽を示す巴紋(ともえもん)を配し、側面に斜格子に魚子文をカットした薩摩切子を代表する名品。菓子器あるいは杯洗(はいせん)と考えられる。厚い藍色被せによって、無色ガラスとの重なる部分に絶妙のグラデーション効果が生まれ、中国趣味の奇抜な意匠とあいまって、高い情趣性を生み出している。
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《薩摩切子 藍色被三ツ組盃(あいいろきせみうくみはい)・盃台はいだい
コーニング・ガラス美術館蔵
このたびアメリカのコーニング・ガラス美術館から里帰りした薩摩切子の三つ盃ならびに盃台の揃い。無色素地に藍色ガラスを被せ、冷却後に霰文(あられもん)をカットしている。日本の伝統的な盃、盃台というかたちへのアレンジは、薩摩切子に日本独自の美意識が盛りこまれたことを示している。本器は、三菱財閥2代目当主岩崎弥之助の次男で、旭硝子の創業者岩崎俊弥の旧蔵で、コーニング・ガラス美術館に寄贈されたもの。
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《薩摩切子 紅色被三段重(べにいろきせさんだんじゅう)
びいどろ史料庫蔵 (神戸会場のみ出品)

 銅で紅色に発色させた三段重。揃いものに見えるが、もとは漆蓋を合わせ、蓋物として伝わった一段と、破損して一段が失われた二段重が、それぞれ別に伝来した。二つを合わせれば文様までぴったり一致した。紅色を被せかけ、斜格子に菊文をカットした「ホブネイル」と呼ばれるカットパターンで、こうした小ぶりの菓子器がいくつか製作されたことがわかる。紅色はやや黒味を帯び、初期の薩摩切子に特有の発色。いかにあざやかな赤色を得ることが難しかったかがうかがえる。


【主 催】
  神戸市立博物館、日本経済新聞社、神戸新聞社

【後 援】
  兵庫県、兵庫県教育委員会、鹿児島県、NHK神戸放送局、
  テレビ大阪、サンテレビジョン、ラジオ関西

【協 賛】
  ダイキン工業、阪急電鉄

【協 力】
  日本航空

★入館料(常設展示も合わせてご覧いただけます。)


区分 入館料(1人1回につき)
 当 日   前売券 ※  団体券(30人以上)
一 般 1200円 1000円 900円
高校生・大学生 850円 750円 650円
小学生・中学生 450円 350円 300円

*高校・大学生は高等学校、高等専門学校、大学(短期大学、大学院も含む)、
 専修学校(専門学校、予備校も含む)で学生証によって身分を確認できる方
*満65歳以上で、「神戸市すこやかカード(老人福祉手帳)」持参の方は、
 当日一般料金が半額。
*障がい者の方で障がい者手帳持参の方は無料。
*神戸市および隣接6市1町、淡路3市、鳴門市、徳島市の小・中学生は、
 「のびのびパスポート」の提示により無料。

★関連イベント★

1.記念講演会

  6月13日(土)午後2時〜3時30分 土屋良雄氏(サントリー美術館企画委員)
   「薩摩切子の魅力」

  7月12日(日)午後2時〜3時30分 岡 泰正(当館学芸員・主幹) 
   「薩摩切子 ―和製ぎやまんは輸入ぎやまんを超えたか?」

* 会場はいずれも地階講堂。先着180名(当日午後1時より整理券配布)。聴講無料。
* ただし、「まぼろしの薩摩切子」展の観覧券が必要。

2.こども向けイベント

ジュニアミュージアム講座 「ガラスを楽しむ」

当館地階 考古学習室 参加費500円
(1) 6月20日(土) 午後2時〜「江戸時代の切子に挑戦しよう!」
(2) 7月 4日(土) 午後2時〜「ガラスエッチングに挑戦しよう!」
(3) 7月11日(土) 午後2時〜「ダイヤモンドペンでガラスにアート!」

  *いずれも募集は20名(小学校4年生〜中学生)
  *往復ハガキに希望のコース(1枚のハガキで複数コースの申し込みは出来ません)、
   参加希望の子ども全員の氏名、学校名、学年、保護者の氏名、住所、電話番号、
   返信用の宛名(「行」ではなく、「様」でお願いします。)を記入し郵送。
  *1枚のハガキで兄弟姉妹や友達、本人を含めて3名まで申し込むことができます。
  *申込先 〒650-0034 神戸市中央区京町24番地 
   神戸市立博物館「ジュニアミュージアム講座」係
  *6月10日(水)必着。応募多数の場合抽選。


同時開催
 企画展 夏休み親子はくぶつかん “どうぶつ”すきな子よっといで!!
 平成21年(2009)7月18日(土)〜8月30日(日)
 会場 神戸市立博物館 3階特別展示室1


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