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南蛮美術企画展 石川大浪と歌川国芳
  2009年(平成21) 2月14日(土)〜3月29日(日)
  午前10時から午後5時 (入館は午後4時30分まで)
  ※毎週金曜日は午後7時まで(入館は午後6時30分まで)
  休館日 毎週月曜日
  会 場  2階 南蛮美術館室



    会場の神戸市立博物館の所在・交通


 石川大浪(いしかわたいろう、1762〜1817)は旗本の家に生まれ、江戸城の警護などにあたる大番(おおばん)を勤める一方、洋風画家として活躍しました。8代将軍吉宗の命により舶載(はくさい)された油彩画を模写したことや、杉田玄白(すぎたげんぱく)の肖像画(重要文化財)はよく知られています。また、当代一流の知識人であった大槻玄沢(おおつきげんたく)、木村蒹葭堂(けんかどう)、谷文晁(たにぶんちょう)などとも親しく交遊しました。
 親交のあった大田南畝(なんぼ)は、随筆『一話一言』で大浪が書画の類をかなり所蔵していたことを伝えます。蔵書の全体像は不明ですが、フランス語版『イソップ物語』や最新の海外情報であったニューホフ著『東西海陸紀行』などを所蔵していたことがわかっています。
 その挿絵が、歌川国芳(うたがわくによし、1797〜1861)による「忠臣蔵十一段目夜討之図(ちゅうしんぐらじゅういちだんめようちのず)」「近江の国の勇婦於兼(ゆうふおかね)」「二十四孝童子鑑(にじゅうしこうどうじかがみ)」シリーズなど、洋風浮世絵版画の源泉として活用されています。国芳は、幕末期に浮世絵のあらゆるジャンルにおいて、個性あふれる才能を発揮した人気の浮世絵師です。
 蘭学に深く関わった旗本画家と江戸っ子気質そのままの幕末の浮世絵師。大浪と国芳を繋ぐ蘭書(らんしょ)を手掛かりに二人の画業をたどります。

image 左の写真:
ヒポクラテス像(部分)
石川大浪筆 江戸時代後期
  絹本墨画 1幅
 寛政11年(1799)、大浪は大槻玄沢(おおつきげんたく)の依頼によってゴットフリート著『史的年代記』のヒポクラテス像を模写しています。正しい図像を描くために選ばれた大浪は、蘭学者にとって特別の画家でした。
 フランソワ・ブーシェ(1703〜70)の原画をジル・ドゥマルトー(1722〜76)が銅版画にした「男の頭像」を原本とする本図は、オランダ語の題記から「ヒポクラテス像」とされています。大浪は思い切った筆遣いを見せながら、的確に原本の迫力ある肖像画を水墨画に写しとっています。
 大浪作品の多くは「Tafel Berg」とサインされますが、本図は珍しく「大浪」と署名し、ローマ字印を捺(お)しています。大浪を泰西画法の師として慕う谷文晁の識語(しきご)が裏面に貼付されており、この作品が文晁にとって特別の意味をもっていたことを示しています。

image 左の写真:
忠臣蔵十一段目夜討之図
  歌川国芳画 天保初期
  木版色摺 1枚
 忠臣蔵をテーマとした浮世絵のほとんどが歌舞伎に取材した芝居絵(しばいえ)であるのに対して、本図は、臨場感あふれる写実的な表現が特異な作品で、効果的な光の表現やリアリティに富む人物表現が高く評価されています。
 蘭書(ニューホフ著『東西海陸紀行』)の挿絵をほとんどそのまま転用するという大胆な国芳の力技は、オランダ人を大石内蔵助(おおいしくらのすけ)に、南国の強い日差しに満ちた空を満月の冬空に、椰子(やし)の木を松に読み替え、南国バタビアの「町の親方と職人の家」を、緊迫感溢れる討入りの瞬間に見事に変身させています。



本展覧会の出品目録(約100点)


       ※3月21日(土) 14:00より学芸員による解説会があります。


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