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※終了した展覧会の情報です。
特別展 コロー 光と追憶の変奏曲
  2008(平成20)年9月13日(土)〜12月7日(日)
 午前9時30分から午後5時まで(入館は午後4時30分まで)
 ※金曜・土曜日とルミナリエ期間中(12月4日〜7日)は午後7時まで。入館は午後6時30分まで。

  ※休館日:毎週月曜日
      (ただし9月15日、10月13日、11月3日、11月24日は開館、その翌日は休館)

    会場の神戸市立博物館の所在・交通


 ジャン=バティスト・カミーユ・コロー(1796〜1875年)は、19世紀のフランス絵画史において、「最後の古典主義者にして最初の近代主義者」として評価される重要な画家です。イタリアとフランスの古典的伝統の中で絵を学ぶとともに、各地を旅して屋外制作をおこない、自然と風景に対する豊かな感性を持ち続けました。その叙情性あふれる風景画は人気を博し、なかでもかつて旅をした土地の光景をアトリエで再構成した《モルトフォンテーヌの想い出》(1864年)はその代表作です。これに対して人物画は、生前に発表されることは少なかったのですが、《真珠の女》(1858〜68年)、《青い服の婦人》(1874年)のような傑作を描き上げました。そしてコローの作品は、印象派からキュビスムまで、19〜20世紀の画家たちの創作に影響を与えました。
 本展覧会では、ルーヴル美術館が所蔵する上記代表作をはじめ、初期から晩年までの風景画・人物画・物語画など78点の作品を通じて、コロー芸術の全貌を紹介いたします。また、シスレー、ルノワール、ブラック、モネなど、コローの影響を受けた作品22点も併せて展示いたします。

※この展覧会については、こちらの公式サイトでも詳しく紹介しています。

右の写真:
《真珠の女》
ジャン=バティスト・カミーユ・コロー 1858〜68年
パリ、ルーヴル美術館蔵
©Photo RMN /distributed by DNPAC

 当時16歳前後であったベルト・ゴルトシュミットというモデルにコローがローマからわざわざ取り寄せたイタリアの民族衣装をまとわせて描いた女性像。少女はよく見るとどこにも真珠をつけていないが、冠のような葉が額にかかって真珠の粒のように見えることから、この名前がつけられた。コローの死後、本作が1889年のパリ万国博覧会に展示された時の話である。胸元で両手を組んだ四分の三正面のポーズは、明らかにダ・ヴィンチのモナリザを下敷きにしており、コローが単なるエキゾチックな女性像としてではなく、少女の姿を永遠の魅惑的なミューズ(女神)として描いたことがわかる。そのため本作は、「19世紀のモナリザ」あるいは「コローのモナリザ」と呼ばれてきた。コローの人物画の代表作であり、人気の高いルーヴル美術館の至宝である。コローはこの絵を手放すことはなく、加筆を繰り返し、亡くなるまで自邸の客間に飾っていた。
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★展覧会内容★

本展覧会の出品目録(100点)
 本展覧会は、次のセクションで構成されます。
  第1章イタリアへの旅
  第2章フランス各地の田園とアトリエ
  第3章パノラマ風景と遠近法的風景
  第4章樹木のカーテン、舞台の幕
  第5章ミューズたちの肖像
  第6章「想い出(スヴニール)」と変奏



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《ティヴォリ、ヴィラ・デステの庭園》
ジャン=バティスト・カミーユ・コロー 1843年 
パリ、ルーヴル美術館蔵
© Photo: RMN/ Hervé Lewandowski/ distributed by DNPAC
 イタリア中部の丘陵地に位置し、保養地として知られていたティヴォリに、斜面に段状につくられた庭園と多くの噴水で名高いヴィラ・デステ(エステ家別荘)がある。1843年に3度目のイタリア旅行の際にコローは、この壮大な邸宅跡地を訪れて、3点の習作を描いた。本作はそのなかでもっとも著名なものである。あえて逆光気味の視野を選び、昼下がりの暖かで濃密な空気に満ちた風景を、控えめな色調ながら正確な階調でとらえている。欄干(らんかん)に腰掛けている少年は、この絵に構図の中心をもたらすために、後にアトリエで描き込まれた。この作品はコローの生前から称賛され、ベルト・モリゾをはじめとする後進の画家たちによってしばしば模写されている。



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《ヴィル=ダヴレーのカバスュ邸》
ジャン=バティスト・カミーユ・コロー 1835〜40年ころ
東京、村内美術館蔵

 縦長の画面に高低差のある地形を配することで醸し出される、吸い寄せられるような遠近感の中に、前景に投影された木陰、まぶしい陽光に照らされた道や家々、そして爽快な青空へと、鑑賞者の視線が心地よく誘われていく。ここに描かれているのは、パリ西郊の町・ヴィル=ダヴレーにあったコローの別荘近辺の光景である。コローが21歳の時、父親はヴィル=ダヴレーに別荘を購入した。以後コローはその一隅をアトリエとして、しばしば滞在した。当時はまだ自然に包まれた閑静な土地で、その美しい景色は、コローの自然に対する非凡な洞察力を育んでいった。小品ながら、コロー初期の傑作のひとつとして知られている。
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《青い服の婦人》
ジャン=バティスト・カミーユ・コロー 1874年
パリ、ルーヴル美術館蔵
© Photo: RMN/ Hervé Lewandowski/ distributed by DNPAC

 本作は、《真珠の女》《モルトフォテーヌの想い出》とならんで、ルーヴルが所蔵する「コローの三大名画」と称される人物画の傑作。晩年のコローのお気に入りのモデルであったエマ・ドービニーを描き、ブルジョワ女性を思わせる青いイヴニング・ドレスを着装したエマが、コローのアトリエでふと見せた、もの憂げな瞬間を描きとめている。荒い筆勢を残した表現は大胆で、暗い陰を背景にしてくっきりと浮かび上がる青の色彩はみずみずしく、女性は存在感を弱めることなく力強く描かれている。健康な少女の腕や扇を持つ左手は生命感にあふれ、近代を先取りしたコローの革新性と力量を見るものに伝えている。
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《モルトフォンテーヌの想い出》
ジャン=バティスト・カミーユ・コロー 1864年
パリ、ルーヴル美術館蔵
© Photo: RMN/ René-Gabriel Ojéda/ distributed by DNPAC
 60代を越えた頃、コローは、脚のリューマチが重く、戸外での制作が困難になっていた。彼は描きためた写生に基づくデッサンや、油彩による習作を手元に置いて、記憶と写実を融和させた風景画を描くようになった。それは、けむるような銀灰色の森のなかで妖精がダンスをするなどの添景を配した理想化された風景画であったが、そこにコローの自然観察に基づく真実味が加えられ、全く独自の風景画が制作された。コローは、音楽の教養が豊かで、そのためもあって、こうした後期の風景画は時に流れるような旋律やハーモニーを感じさせる。  本作は、パリの北東50キロの湖沼が点在する景勝地、モルトフォンテーヌの池と樹木を題材にしている。1864年のサロン(官展)に出品され、ナポレオン3世に3000フランで購入されてフォンテーヌブロウ宮殿に飾られた。その後、ルーヴル美術館に所蔵され、今ではフランス人の心の風景画となっている。コローの代表作であると同時にフランスを代表する風景画と言ってよい。


【主 催】
  神戸市立博物館、読売新聞大阪本社、NHK神戸放送局

【企画協力】
  ルーヴル美術館
【後 援】
  外務省、文化庁、フランス大使館

【特別協賛】
  新光証券

【協 賛】
  大阪芸術大学、関西電力、きんでん、大和ハウス工業、ダイワボウ情報システム、
  非破壊検査、松下電器、丸一鋼管、清水建設、損保ジャパン、大日本印刷、
  トヨタ自動車、EPSON、大正製薬、東レ

【協 力】
  日本航空

★入館料(常設展示も合わせてご覧いただけます。)


区分 入館料(1人1回につき)
 当 日   前売券 ※  団体券(30人以上)
一 般 1500円 1300円 1200円
高校生・大学生 1100円 900円 800円
小学生・中学生 600円 450円 400円

*高校・大学生は高等学校、高等専門学校、大学(短期大学、大学院も含む)、
 専修学校(専門学校、予備校も含む)で学生証によって身分を確認できる方
*満65歳以上で、「神戸市すこやかカード(老人福祉手帳)」持参の方は、
 当日一般料金が半額。
*障がい者の方で障がい者手帳持参の方は無料。
*神戸市および隣接6市1町、淡路3市、鳴門市、徳島市の小・中学生は、
 「のびのびパスポート」の提示により無料。
*チケットぴあ[Pコード688-280]、ローソンチケット[Lコード58950]、CNプレイガイド、
 イープラス、コンビニエンスストアなどでお取り扱いいたします。

★関連イベント★

1.記念講演会

9月13日(土) 午後2時〜3時30分
 高橋明也氏(三菱一号館美術館館長・国立西洋美術館客員研究員)
 「伝統と革新:コローの芸術世界」 

10月11日(土) 午後2時〜3時30分
 岡泰正(当館主幹・学芸員)
 「コローの特質と日本近代絵画」

※ いずれも先着順、当日午後1時30分より地階講堂前で入場整理券を配布、聴講無料(ただし入館券が必要)。

2.ミニコンサート

出演・協力:大阪芸術大学
 10月18日(土) クラシックギター
 11月1日(土) 木管五重奏
各午前11時、午後2時より、各回約20分
  鑑賞無料(ただし入館券が必要)

3.こども向けイベント

ジュニアミュージアム講座

A. 9月20日(土)  想い出の風景をえがこう!
B. 10月11日(土)  油絵に挑戦!
C. 10月18日(土)  コローの風景画の秘密をさぐろう!

  対 象:小学校4年生〜中学生   定員:20名。申し込み多数の場合は抽選。
  時 間:各日 午後2時〜4時
  参加費:500円【ただし、保護者の方は1名につき入館料として1200円が必要(2名まで)】

申し込み方法:
☆往復ハガキに参加希望講座の番号と講座名、参加希望の子ども全員の氏名、
 学校名、学年、保護者氏名、住所、電話番号、返信用の宛名(「行」ではなく「様」で
 お願いします)を記入し郵送。
☆1枚のハガキで兄弟姉妹や友だち、本人を含めて3名まで申し込むことができます。
☆締め切り Aは9月12日(金)、BおよびCは9月29日(月)必着
☆申込先  〒650-0034 神戸市中央区京町24
      神戸市立博物館「ジュニアミュージアム講座」係

こども美術たんてい団 文化庁芸術拠点形成事業

11月15日(土) (1)午前の部 午前10時〜 (2)午後の部 午後2時〜
 スライドを使ったやさしい解説を聞いたあと、クイズラリーに挑戦。
 親子でじっくりコロー展を楽しみます。

  対 象:小学生〜中学生と保護者
  定 員:各回50組。申し込み多数の場合は抽選。
  参加費:無料
  【ただし、保護者の方は1名につき入館料として1200円が必要(2名まで)】

申し込み方法:
☆往復ハガキに、参加希望の番号と子ども全員の氏名、学校名、学年、
 同伴する保護者の氏名、住所、電話番号、返信用の宛名(「行」ではなく「様」でお願いします)を記入し郵送。
☆しめ切り 11月4日(火)必着
☆申込先  〒650-0034 神戸市中央区京町24
       神戸市立博物館「こども美術たんてい団」係

4.障がい者のための観賞会

日  時  11月17日(月) 午後1時〜午後5時(入館は午後4時まで)

対  象  障がい者手帳・療育手帳等をお持ちの方とその介護者1名。
     (原則は、往復葉書1通に障がい者1人と介護者1名。ただし介護に必要な実際の人数を記入しても可)

入館料  無料(喫茶室、図録、記念グッズ、音声ガイド等は有料)

申し込み 往復葉書に、郵便番号、住所、氏名、電話番号、介護者氏名、
     返信用の宛名(「行」ではなく「様」でお願いします)を明記し、
     11月7日〔金〕(必着)までに「コロー展 障がい者のための鑑賞会」係まで。
      ※手帳所持者500名まで募集。応募多数の場合は抽選。

その他  グループでの応募も可能。グループの場合は、グループ名と代表者の
     氏名、連絡先の郵便番号・住所・電話番号、参加人数(手帳所持者・介護者)
     を明記のうえ申込。


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 電話 078-391-0035
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