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※終了した展覧会の情報です。
特別展 神戸の文化財II
−神戸市指定文化財を中心に−
  2007年1月20日(土)〜2月25日(日)
   午前10時から午後5時まで(入館は午後4時30分まで)

   ※休館日 毎週月曜日、2月13日(火) (ただし、2月12日(祝・月)は開館)

    会場の神戸市立博物館の所在・交通


image  神戸市には、国宝桜ヶ丘銅鐸や五色塚古墳、北野の洋風建造物群など全国に知られる文化財がたくさん残されています。国や兵庫県の指定する文化財も270件を超え、地域のなかで守り伝えられた文化財も数多く存在します。 平成19年3月、神戸市文化財保護条例(神戸市文化財の保護及び文化財等を取り巻く文化環境の保全に関する条例)が制定されて10年を迎えます。これを記念して神戸市指定文化財を中心に、神戸市内に点在する文化財を集めて公開することとしました。1983年度に当館で開催された「神戸の文化財−ふるさとの至宝をもとめて−」以降に発見された資料や最近新たに重要文化財に指定された資料なども含めて一堂に会し紹介します。 文化財に対する理解を深めるとともに、文化財を通して郷土に対する誇りと愛情を育む一助となれば幸いです。

左の写真:
神戸市指定文化財 木造聖観音立像 寿福寺蔵
 一木造(いちぼくづくり)で内刳(うちぐり)がなく、頭部を体部に比べて異様に大きくし、腹部を突出させるスタイルをとる素木造(しらきづくり)の古像です。顔の表情は、眉(まゆ)が秀で、下瞼(したまぶた)は厚く、こばなは幅広く、唇はきわめて厚く、通常とは異なる印象を与えています。9世紀の作と考えられていますが、8世紀にさかのぼる可能性もあります。 寿福寺は真言宗の名刹(めいさつ)で、18世紀後期に建てられた茅葺(かやぶき)の庫裏(くり)が市登録有形文化財になっています。

★展覧会内容★


この展覧会は下記の4部で構成されます。

I.地下にねむる歴史の証し−考古
 神戸市内には約900箇所の遺跡があり、毎年100件近くおこなわれている発掘調査によって、過去の人々の生活を復原する上で貴重な資料が続々と発見されています。膨大な出土遺物のなかから、とりわけ資料的価値が高いと評価されるものを指定しています。ここでは、平成17年に国の重要文化財に指定された西求女塚(にしもとめづか)古墳出土品をはじめ、神戸市指定文化財の考古資料4件を紹介します。
II.仏教美術の精華−彫刻・絵画・書跡・工芸
 神戸市内には歴史ある寺院がたくさんあり、神戸市指定文化財のなかで仏教美術品は多くを占めています。国の重要文化財に指定された仏像や仏教絵画も少なくありません。文化財保護条例制定後の調査でも続々と貴重な資料が見いだされています。ここでは、地域の厚い信仰のなかで守りつたえられた仏像や仏画に代表される彫刻・絵画・仏具を中心とした工芸・経典を主とした典籍など、多岐にわたる資料を紹介します。
III.文字が語る神戸の歴史−古文書
 神戸市内の寺社や旧家などには数多くの古文書がのこっており、調査・研究が進められています。それらの膨大な史料のなかから、特に神戸の歴史を読み解く際に欠かせないものを順次、神戸市は有形文化財に指定しています。鎌倉幕府の打倒で衆徒が活躍した太山寺の古文書や「らくいち(楽市)」の文言がみられる「羽柴秀吉制札(せいさつ)」などを紹介します。
IV.風雪に耐えて−建造物・石造品
 神戸市内には歴史的な建造物や寺社の堂舎、各種の石造美術品が点在しています。これらは実物を展示することはできませんが、パネル写真や関連資料で紹介します。布引の滝周辺のハイキングでもおなじみの布引五本松堰堤(えんてい)(通称「布引ダム」)をはじめとした布引水源地水道施設は、平成18年に国の重要文化財に指定されたところです。日本人技術者による設計にもとづいて建設されたもので、日本の土木技術力の高さを示す貴重な構造物です。これもパネル写真とともに関連資料などを展示します。

本展覧会の出品目録(PDFファイル)

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・西求女塚(にしもとめづか)古墳出土品
  (神戸市)(重要文化財)
神戸市灘区都通に所在する全長98m前後の前方後方墳です。発掘調査の結果、1596年の大地震による地滑りで崩れた竪穴式石室(たてあなしきせきしつ)が発見され、三角縁神獣鏡(さんかくぶちしんじゅうきょう)をはじめとする舶載鏡(はくさいきょう)12面や豊富な鉄製品、碧玉(へきぎょく)製紡錘車形石製品(ぼうすいしゃがたせきせいひん)などが出土しました。竪穴式石室は南小口から約75cmのところに仕切石を立て、棺(ひつぎ)を埋納する主室と、副葬品を納める幅室にわけられた特異なかたちです。築造時期は、出土した青銅鏡の組み合わせや墓上での葬送儀礼に用いられたとみられる土器などから3世紀の後半でも古い段階と考えられます。 ここでは500点近くの指定資料のなかから代表的な出土品18点を紹介します。


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・刺繍種子両界曼荼羅図 太山寺蔵(重要文化財)
 両界曼荼羅(りょうかいまんだら)、そのまわりの蓮池(れんち)などの部分も含めて刺繍で装飾しています。繍仏(しゅうぶつ)は中国の影響を受けて仏教興隆の頃から盛んでしたが、平安時代には絵画に押されて衰えました。鎌倉時代、浄土教の影響を受けて再び盛んとなり、弥陀信仰だけでなく、密教系のものも製作されるようになります。この背景には、一針一針に願いをこめて丹念に縫うことが写経と同様、追善・逆修(ぎゃくしゅ、生前に自分のために死後の冥福を祈ること)になるとする思想の普及があったと考えられています。そのため頭髪で刺繍することが行われましたが、本図でも仏をあらわす種子(しゅじ)に頭髪を用いています。上部の金剛界(こんごうかい)と下部の胎蔵界(たいぞうかい)は分業して製作されたため、色調が異なり、金剛界の方が色彩豊かです。近年修理され、平成9年度に国の重要文化財に指定されました。
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・木造毘沙門天立像 温泉寺蔵
 頭・体の幹部を一材から彫りだす等身大の堂々とした素木造(しらきづくり)の仏像です。微妙なニュアンスをつけた柔らかい表情など、素朴ながらも平安時代後期に京都で制作された仏像に通じる優美な作風をもっています。のみあとを背面などに残している点が注目されます。この特徴は、霊木から聖なる存在である仏が出現する過程を表現した霊木化現仏(れいぼくけげんぶつ)と考えられ、行基が開創したという温泉寺に相応しい特徴といえます。温泉寺は幾多の天災にあって寺宝の多くが失われましたが、その中にあってこの平安時代後期の仏像が伝来していることは貴重です。

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・紙本著色平敦盛画像 福祥寺(須磨寺)蔵
 平敦盛は(たいらのあつもり)は清盛の異母弟の子であり、寿永3年(1184)2月7日の一の谷合戦に際して、須磨の浜辺で弱冠16歳の若さで命を散らしました。敦盛は大きな母衣(ほろ)を背負い、波打ちぎわを疾走する紅潮した若武者として描かれ、桃山時代らしい豪快な画像となっています。絵のまわりを囲む表装部分まで手書きで、全体では縦347cm、横186cmの大きさは須磨寺に敦盛を偲んで集まる人々の礼拝に役だったことと思われます。画面の右端に「狩野久蔵(かのうきゅうぞう)廿一歳筆」のサインと「琿」の壺印があり、豊臣家の御用絵師であった狩野内膳(ないぜん)重郷(しげさと)(初名久蔵、1570〜1616)が21歳の若さで描いた作品であることがわかります。



【主催】 神戸市立博物館、神戸市教育委員会、文化庁、NHK神戸放送局
【協賛】 (財)伊藤文化財団

★観 覧 料★

区分 観覧料(1人1回につき)
 当 日  団体券(30人以上)
一 般 600円 450円
高校生・大学生 400円 300円
小学生・中学生 250円 150
シルバー 300円 --
 ○シルバーは、65歳以上で、神戸市すこやか手帳持参の方。
 ○障がい者の方は無料
 ○神戸市及び隣接6市1町、淡路3市、鳴門市、徳島市の小・中学生は、「のびのびパスポート」の提示により無料。
 ○就学前のこどもは無料

★関連イベント★

1.記念講演会

  「神戸の仏たち−その多彩な魅力−」安藤佳香氏(仏教大学文学部教授)
  2月3日(土)午後2時〜 地階講堂 定員180名(当日先着順)

2.公演「熊野神社の獅子舞」(北区長尾町、神戸市登録民俗文化財)

  1月20日(土)午前10時〜 博物館1階ホールにて

3.神戸の文化財めぐり 箱木千年家、内田家住宅など

  箱木千年家茅葺替え作業、淡河八幡神社の御弓神事などの見学
  2月17日(土)午前9時博物館出発、定員40名(事前申し込み) 参加費 3000円
  応募方法:往復葉書に「神戸の文化財めぐり参加希望」と明記し、
  住所、参加者名、電話番号を記入の上、下記住所まで。応募多数は抽選します。
  ※返信用の宛名は「行」ではなく「様」でお願いします。
  ★申込締切:1月12日(金)
   〒650-0034 神戸市中央区京町24 神戸市立博物館
      神戸の文化財めぐり係 まで
   ☆1枚のハガキで本人を含めて2名まで申込むことも可能です。
   ☆ご記入いただいた個人情報は目的以外の用途には利用しません。

4.ジュニアミュージアム講座

   対象:小学3年〜中学3年
      1月20日(土)平安時代の鏡をつくろう!
      1月27日(土)布引ダムをたんけんしよう!
      2月10日(土)茅葺きの家にいってみよう!
        ※事前申し込みが必要です。くわしくはこちらをご覧ください

5.スライド解説

  毎日午後1時〜(30分程度) 3階特別展示室1にて

6.ギャラリートーク

  展示資料のなかから数点を学芸員が会場で解説します
  1月21日(日)午前11時〜、午後2時〜(30分程度)
トップ利用案内常設展示▲特別展示名品撰学校との連携学芸活動大震災
 神戸市立博物館 〒650-0034 神戸市中央区京町24
 電話 078-391-0035
 メール:museum@office.city.kobe.lg.jp
博物館サイトの作成責任者:博物館学芸課長 小野田一幸
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