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※終了した展覧会の情報です。
特別展 フェルメール「画家のアトリエ」
   栄光のオランダ・フランドル絵画展
        ウィーン美術史美術館所蔵 ルーベンス、レンブラント、ファン・ダイク…


  2004年7月17日(土)〜10月11日(月・祝)
  休館日:毎週月曜日。ただし、月曜日が祝日の場合は開館、翌日休館。
  開館時間:午前9時30分〜午後5時(入館は午後4時30分まで)。
        金・土曜日は午後7時まで開館(入館は午後6時まで)

   ※会場の神戸市立博物館の所在・交通



フェルメール「画家のアトリエ」
ヨハネス・フェルメール・ファン・デルフト「画家のアトリエ(絵画芸術)」
1665/66年頃 油彩・カンヴァス
 ウィーン美術史美術館の至宝と言ってよく、作品が30数点しか知られていないフェルメールの作品中、最高傑作に位置づけられる世界的な名品。フェルメールが最後まで手元に残していた作品で、アトリエで歴史のミューズ(芸術家に霊感を与える女神のひとり)に扮したモデルを描く自分自身を表現していると考えられています。


 ウィーン美術史美術館は、ハプスブルク家一族によって収集された膨大な美術コレクションをもとにして創設された、歴史の古さと質の高さにおいてヨーロッパ屈指の美術館です。16・17世紀にまでさかのぼる歴代君主たちによる美術品の収集は、絵画にとどまらず、エジプト・オリエント、古典古代の美術、工芸品、貨幣、楽器、武器におよんでいます。
 絵画コレクションは、ハプスブルク家が統治したヨーロッパ諸国から集められた美術品が多く、とりわけフランドル(南部ネーデルラント、現在のベルギーとほぼ同地域)絵画の充実ぶりは、傑出しています。王侯たちのコレクションを母体として、19世紀には、手薄だったオランダ(北部ネーデルラント)絵画部門の補強が試みられ、その世紀の終わりには、いっそう体系的なコレクションとして完成されました。
 本展は、美術史上ひとつの頂点をつくりあげた16・17世紀のフランドル・オランダ絵画にテーマを絞り、その時代を代表する巨匠たち -ルーベンス、ヴァン・ダイク、レンブラント、フェルメールの名品をそろえて、栄光の時代の美の精華にふれていただこうとする試みです。


★展覧会内容★

 本展は、世界屈指の美術館として名高いウィーン美術史美術館から、16・17世紀に黄金時代を迎えたオランダとフランドルの絵画の至宝58点を選りすぐり、一堂に公開するものです。フェルメール「画家のアトリエ」、4点のルーベンス、3点のファン・ダイク、2点のレンブラントなどの名品が出品される本展は、3つのセクションによって構成されます。

・16世紀のネーデルラント絵画
 本展の第1章では、16世紀後期と1600年前後の作品が選ばれています。ネーデルラントとは、低い土地という意味で、北海に接するフランスとドイツに挟まれた低地地域の呼称です。この地域に現在では、オランダ、ベルギー、ルクセンブルクの三国があります。北部ネーデルラントは、その最大の州であったホラントの名が、現在のオランダの国名となりました。一方、南部は諸伯領の集合体でしたが、最大のフランドル伯領からフランドルと呼ばれるようになりました。
 14世紀から15世紀にかけてのネーデルラントは、ブルゴーニュ公の支配下にあり、宮廷は南部ネーデルラントに置かれていました。15世紀、美術の発展の主流はブリュージュやゲントといった南部の都市でした。16世紀になると、ネーデルラントはハプスブルク家の支配に移ります。この時期、芸術家たちは中世以来の写実主義の伝統の上に、イタリア・ルネサンスの影響を受けるようになります。
本展では、高名なピーテル・ブリューゲルの次男ヤン・ブリューゲルの「小さい花卉(かき)画?陶製壷の?」「動物の習作(犬)」「動物の習作(驢馬、猫、猿)」 を出品、ルーラント・サフェレイによる「動物たちの中のオルフェウス」 という色彩豊かな写実性の高い動物画も注目されます。また、ハプスブルク家のルドルフU世に好まれたバルトロメウス・スプランゲルの神話画によって、当時のネーデルラントで流行した後期マニエリスム様式の世界を紹介します。
小さい花卉画
ヤン・ブリューゲル「小さい花卉(かき)画?陶製壷の?」
動物の習作
ヤン・ブリューゲル「動物の習作(犬)」
動物の習作
ヤン・ブリューゲル「動物の習作(驢馬、猫、猿)」

キモンとエフィゲニア
ルーベンス「キモンとエフィゲニア」
・17世紀のフランドル絵画
 不安定な16世紀後期が過ぎ、17世紀にはいると南部ネーデルラント、すなわちフランドルの絵画は劇的な展開を見せます。まず、1608年にはルーベンスがイタリアからアントウェルペンに戻ってきます。1609年4月には、スペインと北部ネーデルラント?オランダ連邦共和国との間に休戦条約が成立、カトリック色の強い南部?フランドルと、プロテスタントのカルヴァン主義が優勢な北部?オランダとに分裂します。これはカトリックとプロテスタントという宗教上の分裂だけでなく、政治上、軍事上の分裂を意味しました。
 フランドルでは、宗教改革への対抗から、教会が芸術の有力な庇護者となりました。これを受けてイタリアから帰ったルーベンスは、イタリア美術の探求から、ミケランジェロの形態とヴェネツィア派の色彩を統合し、バロック様式を代表する壮大な祭壇画を多数手がけ、その影響は国外にまで及びました。ルーベンス工房にはファン・ダイクのような独創性を持ったすぐれた協力者がいました。
 本展では、ルーベンスによる輝くような裸体表現の大作 「キモンとエフィゲニア」、ファン・ダイクの代表作のひとつであり、彼の感受性の豊さを示す宗教画「マリアと福者ヘルマン・ヨーゼフの神秘の婚約」が出品されます。両作とも17世紀のフランドル絵画の特色をよく示しています。貴族の気品を漂わせながらも、冷徹な視点でみずからを見つめたルーベンスの「自画像」は、ウィーン美術史美術館の名品であり、本展を代表する作品のひとつです。また、ファン・ユトレヒトの狩猟記念図「狩猟の獲物」は、フランドル静物画の特徴をよく示しています。
「マリアと福者ヘルマン・ヨーゼフの神秘の婚約」
ファン・ダイク
「マリアと福者ヘルマン・ヨーゼフの神秘の婚約」
自画像
ルーベンス「自画像」

・17世紀のオランダ絵画
 1555年の秋、カール5世はブリュッセルで退位し、息子のフェリペ(スペイン王フェリペ2世)にネーデルラントの統治を委ねます。しかし、フェリペの支配に激しい抵抗がおこり、スペインは軍隊による弾圧と圧政をもってこれに応じます。1609年休戦条約が成立し、新興のオランダ連邦共和国は、事実上スペインから独立を果たします。共和国の誕生後、この地の文化は上層市民階級の富を背景に黄金時代をむかえ、北部ネーデルラント?オランダ独自の都市的、市民的性格をもつ自由で寛容な精神が形成され、これが美術作品に投影されました。
 新たに誕生した市民社会において、宮廷、教会といった大建築を飾る絵画の依頼者は少なく、画家たちは、富裕な上層市民たちだけでなく、普通の人々も販売層に考えなければならなくなります。こうして人物、静物、風景、風俗といった個々のジャンルを専門とするスペシャリストが誕生し、現在ではあたりまえのものとなっている絵画ジャンルが、この17世紀オランダで成立したのです。
 第3章では、この黄金時代の多彩な作品を紹介します。高い精神性を達成した歴史画、神話画で知られる レンブラントの「金鎖の首飾りとイヤリングを付けた毛皮の上着の自画像」「使徒パウロ」、崇高な自然美を繊細なタッチで描いた風景画家 ヤーコプ・ファン・ライスダールの「渓流の風景」、教訓的な寓意を含んだ風俗画で知られるヤン・ステーンの「農民の結婚式(騙された花婿)」などのほか、静物画、海景画、動物画の名品を展観します。
 そして、オランダ風俗画の頂点に位置する画家フェルメールの「画家のアトリエ(絵画芸術)」が出品されます。ウィーン美術史美術館の至宝であり、出品作の中でも別格の存在と言えるでしょう。オランダ上流階層の清潔な暮らしを、ネーデルラント絵画の栄光の歴史に連なる画家の誇りを、瞑想的雰囲気のなかで描写したこのフェルメールの傑作は、多くの人々に安らぎと感動をもたらすことでしょう。 
金鎖の首飾りとイヤリングを付けた毛皮の上着の自画像
レンブラント
「金鎖の首飾りとイヤリングを付けた毛皮の上着の自画像」

 © Kunsthistorisches Museum Wien 
  ※このページに掲載した写真の著作権は、ウイーン美術史美術館が有します。
   写真画像の無断転載・リンクはお断りします。
  
【主催】 神戸市、神戸市立博物館、読売新聞大阪本社、読売テレビ
【後援】 外務省、オーストリア大使館、オランダ大使館、ベルギー大使館
【協賛】 安藤建設、大阪ガス、大阪芸術大学、関西電力、きんでん、大和ハウス工業、
     ダイワボウ情報システム、図書印刷、ニッセイ同和損害保険、非破壊検査、松下電器、
     ヤンマー、トヨタ自動車、KDDI、JR西日本、東レ
【協力】 日本航空、ヤマト運輸

★観 覧 料
区分 入館料(1人1回につき)
 当 日   前売券  団体券(30人以上)
一 般 1500円 1300円 1200円
高校生・大学生 1100円 900円 800円
小学生・中学生 600円 500円 400円
シルバー 750円 -- --

 ○シルバーは、65歳以上で、神戸市すこやか手帳持参の方。
 ○障がい者の方は無料
 ○神戸市及び隣接6市2町、淡路1市10町、鳴門市、徳島市の小・中学生は、学校休業日
  には、「のびのびパスポート」の提示により無料
 ○主な前売券扱い場所=ぴあ、ローソンチケット、関西のサークルK、CNプレイガイド、
  イープラス、神戸市総合インフォメーションセンター、神戸市立博物館など。


★関連イベント


(1)記念講演会
   7月17日(土) 「コレクションに見る栄光のオランダ・フランドル絵画」

            カール・シュッツ(ウィーン美術史美術館絵画ギャラリー館長)
   7月31日(土) 「フェルメールの《画家のアトリエ(絵画芸術)》とその周辺」

            西村規矩夫(神戸市立小磯記念美術館館長)
   8月28日(土) 「フェルメールの謎」

            池内 紀(ドイツ文学者)
   9月4日(土) 「オランダ・フランドル絵画の見方」

            岡 泰正(神戸市立博物館学芸係長)
          ※いずれも、午後2時〜3時30分
           神戸市立博物館地階講堂 定員180名 聴講無料

                    (ただし展覧会入場券が必要)
           当日午後1時より整理券を地階講堂前で配布、先着順。

(2)記念コンサート
   8月7日(土) 「レクチャーコンサート フランドルの光と陰をうたう」
           ・演奏者 ソプラノ 正木裕子、ピアノ 三森尚子
           ・お話  岩本和子(神戸大学国際文化学部助教授)
        午後2時〜午後3時30分
        神戸市立博物館地階講堂 定員180名 聴講無料(ただし展覧会入場券が必要)
        当日午後1時より整理券を地階講堂前で配布、先着順。


(3)夏休み・こどもアートデイ
   お気に入りの名画をスケッチしてみよう!ギャラリートークも参加しよう!
    日  時 8月16日(月)10:00〜17:00(入館は16:00まで)
    場  所 神戸市立博物館 特別展示室
    対  象 小中高生  500組(参加費無料・保護者有料) 応募多数の場合抽選
    応募方法 往復はがきにて 住所、氏名、電話番号、

         学校名、学年、引率保護者氏名を記入の上、神戸市立博物館の

         「栄光のオランダ・フランドル絵画展アートデイ」係まで 7月30日必着
          対象児童生徒1名につき保護者2名まで付き添いできます。
            小学生については、保護者の付き添いが必要です。
            中高生については、本人だけでも参加できます。
            参加児童生徒については入館無料ですが、引率保護者は観覧料必要


(4)こどものためのワークショップ "フェルメール「画家のアトリエ」を推理する"
   フェルメールがのぞいたカメラアイの世界を楽しみながら学ぼう!
    日  時 8月21日(土)・22日(日)いずれも13:30〜15:30
    場  所 神戸市立博物館 講堂
    対  象 小学3年生〜中学生 各回40名(参加費無料) 応募多数の場合抽選
    応募方法 往復はがきにて 参加希望日、住所、氏名、電話番号、学校名、学年を
         記入の上、神戸市立博物館「栄光のオランダ・フランドル絵画展ワークショップ」

         係まで 7月30日必着。

         ※保護者の方は付き添いとして参加できます。(入館料必要)

        
(5)障がい者のための鑑賞会
   8月23日(月) 10:00〜17:00(入館は16:00まで)

   対  象 障がい者手帳をお持ちの方500名と、その介護者1名 応募多数の場合抽選
   応募方法 往復はがきにて 郵便番号、住所、氏名、電話番号、介護者氏名を記入の上、

        神戸市立博物館「栄光のオランダ・フランドル絵画展 障がい者のための鑑賞会」

        係まで 8月6日必着。申込み多数の場合は抽選。
   
   
※本展覧会のお問い合わせ先:当博物館または読売新聞社大阪本社文化事業部(06-6366-1809)

特別展の一覧:年代順分野別自主企画
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