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※終了した展覧会の情報です。
右は池長氏死去の際の小林一三・藤懸静也のことば。

左は、昭和30年(1955)に池長孟が逝去した際の、追悼の言葉。
右の写真は昭和10年頃、西洋風の邸宅「紅塵荘」で撮影。背後の絵画作品はこれです


特別展 南蛮堂コレクションと池長孟

於:神戸市立博物館
2003年7月19日(土)〜8月31日(日)
休館日:毎週月曜日および7月22日(火) ただし7月21日は開館
午前10:00〜午後5:00 (入館は午後4:30まで)

 兵庫の名家の富を若くして受け継いだ池長孟(いけながはじめ、1891〜1955)は、昭和初年から南蛮美術に魅せられ、当時は未知のジャンルであったこれらの美術品を蒐集(しゅうしゅう)しました。彼は「蒐集は、一つの創作である」という信念を掲げ「日本で製作された異国趣味美術品」の集大成をめざし、自らを「南蛮堂」と号しました。聖フランシスコ・ザヴィエル像狩野内膳筆南蛮屏風泰西王侯騎馬図といった、神戸市立博物館所蔵の名品の数々は、池長によって集められ、神戸にもたらされたのでした。

 さらに昭和15年(1940)には「神戸のような国際大都市にして、美術館の一つも持たないということは、国民教養の程度も察せられて大きな国辱である」と考えて、自分で「池長美術館」を作り、コレクションを一般に公開しました。

昭和15年池長美術館に集まった著名人たち
 昭和15年、池長美術館にて。当時を代表する文化人が勢ぞろい。前列右より池長孟、谷崎潤一郎、林重義、川西英。後列右より竹中郁、小磯良平。背景に展示されているのは泰西王侯騎馬図
 
 池長美術館では、昭和19年までに5回の展観を行っていますが、第二次世界大戦の戦局の悪化により、ついに閉鎖されることとなります。洋風文化排撃の風潮の中、美術館に対する世間の眼は冷たく、空襲の被害を奇跡的に免れたものの、敗戦後は占領軍の接収で再開もかなわず、しかも過酷な財産税の対象とされて、稀代のコレクションは散逸の危機に直面することとなります。昭和26年(1951)、ついに池長は自分の分身ともいうべき7千点以上の美術品・資料を美術館とともに神戸市に委譲し、その永久保存と内容充実、普及啓蒙を後世に託しました。彼は昭和30年(1955)に亡くなりますが、そのコレクションは、神戸市立博物館に引き継がれ今日に至っています。

 この人なくしては、現在の神戸市立博物館はなかったといっても過言ではなく、毎年行っている南蛮美術展の歴史も通算して60年を越えました。博物館の存在意義が混沌としてきた昨今、あらためて原点に立ち帰り、池長の理想を再確認することが本展覧会のねらいです。

 展覧会では、当館が所蔵する南蛮美術の名品をはじめ、かつて池長が所蔵していた作品などを交え、彼の理想そして蒐集コレクションの素顔を紹介します。知られているようで知られていない池長の南蛮・紅毛美術の様相を知るまたとない機会といえるでしょう。当館所蔵の異国趣味美術の名品はもちろん、手放した作品も15点ほど「里帰り」します。また会場のビデオコーナーでは、池長撮影による戦前の貴重な16ミリカラー映像がご覧いただけます。

池長美術館のポスター
昭和15年(1940)開館当時の池長美術館のポスター。

大正9年(1920)に発見された《聖フランシスコ・ザヴィエル像》の入手を、長年にわたり池長は望んでいた。昭和10年(1935)、垂水の別宅を売却して得た資金でついに念願をはたした。

 
南蛮堂コレクションは、昭和7年(1932)に飛躍的な充実をはたす。《都の南蛮寺図》をはじめとする永見徳太郎コレクション一括、《四都図世界図屏風》《花下群舞図屏風図》を購入。さらにほぼ同時期に《泰西王侯騎馬図》狩野内膳筆《南蛮屏風》を東奔西走して入手。池長孟の旺盛な行動力・資金力が発揮された。

荒木如元の代表作として知られる《オランダ海港図》も、かつての南蛮堂コレクションの優品のひとつ。戦後、財産税に苦しめられた池長孟は、いくつかの作品を手放すことを余儀なくされた。この絵は現在大和文華館の所蔵(会期後半に展示)。

会  期 :2003年7月19日(土)〜8月31日(日)
開館時間 :午前10時〜午後5時(入館は午後4時30分まで)
休 館 日:毎週月曜日および7月22日(火) ただし7月21日は開館

入館料
 個 人団 体
一 般600円450円
高校・大学生400円300円
小・中学生250円150円
シルバー300円 
※団体は30名以上です。

※シルバーは、65歳以上で神戸市すこやか手帳持参の方


主 催:神戸市立博物館、神戸新聞社 NHK神戸放送局
後 援:サンテレビジョン、AM神戸


★オールカラーの図録(1500円)と、ガイドブック(小中学生には無料配布)を用意しています。

★池長孟撮影カラー16ミリフィルム:
  会場内ビデオコーナーにて連続上映
  池長美術館と池長孟、神戸・大阪・東京風景など(昭和12〜3年撮影)
  

★当館学芸員による記念講座:
  8月2日(土)  「パトロンとしての池長孟」勝盛典子
  8月23日(土) 「化して南蛮の鬼となった男」成澤勝嗣
   いずれも14:00〜 当館地階講堂にて

★池長孟撮影モノクロ16ミリフィルム上映会:
  記念講座開催日以外の土曜日、14:00〜15:00 当館地階講堂にて

同時開催
ギャラリー 山下摩起展(9月4日まで)
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