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名品撰:近世の工芸
きりこどうあかきせがらすばち(さつまけい)
切子銅紅被せガラス鉢(薩摩系)
明治時代 19世紀後期
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 見込みに菊文、側面には菱文と8弁の花文を切り、側面の紅地には細かく魚子文(ななこもん)を刻んでいる。側面下部には長円形のカットを連ねている。被(き)せガラスとは、無色の素地に別の色素地を被せる技法。本器の場合、銅で紅色に発色する素地を無色素地に巻き取り、成形して、徐冷(じょれい)後に鉄棒や木の棒で切り込んでいる。
 日本製のカットガラスは文化・文政頃から大坂、江戸でさかんになった。この江戸時代後期から明治時代前期頃までの主として高鉛ガラスをカットする日本製切子は、欧米のような車状工具の回転研磨によってではなく、水晶や玉を琢磨(たくま)するのに似た棒状工具を用いた往復研磨だった。熟練と根気と時間を要する作業である。
 本器の比重値は3.59と多くの鉛を含むガラスである。様式的には、東京国立博物館所蔵のもと薩摩切子の工匠であったと推測される宮垣秀次郎(ひでじろう)作の銅紅の鉢を想起させ、また意匠も薩摩製の基準作例より近代的な印象を与える。明治時代前期に東京に移動した複数の薩摩切子の工匠、宮垣秀次郎などの仕事ではないだろうか。

参考文献:
神戸市立博物館特別展『コレクションの精華』図録 2008
    薩摩系
    鉛ガラス
    径17.5、高5.0、比重3.59
    1口
    1997年度購入
   
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