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名品撰:南蛮美術
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聖フランシスコ・ザヴィエル像
江戸時代 17世紀初期
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聖フランシスコ・ザヴィエル像
 イエズス会の創立会員であり、日本にキリスト教を伝えた宣教師、聖フランシスコ・ザヴィエル(1622年に列聖)を描いた礼拝画。光輪をつけ、雲間に智天使(ちてんし)(ケルビム)たちが翔ぶ天上から伝わった神の愛情を受け止めて燃える心臓を抱き、キリストの磔刑像(たっけい)を見上げる。口からは「主よ、充分です。充分に満たされています」とラテン語で、「サカラメント(秘蹟)」を成し遂げた感謝の言葉を発している。下部には、フリーズのように「聖なる司祭(パードレ)、イエズス会のフランシスコ・ザヴィエル」という意味のラテン文を記し、金を想わせる黄色地には「瑳布落怒青周呼山別論廖瑳可羅綿都 漁夫環人(さふらぬしすこさべろりうさからめんと ぎょふかんじん)」と読める万葉仮名に「IHS」の朱印と壺印を押す。「漁父環人」という署名は、絵師あるいは下部の書きつけの筆者が「漁夫」―ガリラヤの漁師ペテロの洗礼名を持つキリシタンだったことをうかがわせる。
 制作期は、早くともザヴィエルが福者に挙げられた1619年、あるいは聖人に列せられた1622年以降と考えられる。類似の先行図様としては、フランドルの版画家、ヒーロニムス・ヴィーリクス(1553〜1619)版刻の銅版画などがあり、イエズス会の教育工房で絵画を学んだ日本人絵師の筆になると推測される。本図は、高山右近の旧領、旧千提寺(せんだいじ)(現茨木(いばらき)市)山中の民家に伝わった「開けず櫃(ひつ)」に「マリア十五玄義図」などとともに隠されていた絵画で、大正9年(1920)の発見時は軸装であった。禁教で破却された数多くの聖画のうち、秘匿(ひとく)されて伝世した数少ない江戸初期の洋風画。

参考文献:
・サントリー美術館・神戸市立博物館『南蛮美術の光と影 泰西王侯騎馬図屏風の謎』展図録 2011-12
神戸市立博物館特別展『コレクションの精華』図録 2008
・神庭信幸「国立歴史民俗博物館特定研究南蛮関係資料研究班による神戸市立博物館所蔵「聖フランシスコ・ザビエル像」の調査に関する概要」(『神戸市立博物館研究紀要 16』 2000)
・神戸市立博物館編『南蛮美術セレクション』 1998
   
    紙本著色
    61.0×48.7
    1面
    池長孟コレクション
    重要文化財
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