小磯良平が描いた油彩を年代順に展示します。戦前の作品から、終戦後の仮住まいを経て、新しく建てたアトリエで描かれた作品へと、画家の心情を思いながらご覧いただけます。1960年代以降の室内での表現と当館中庭にあるアトリエを見比べてみますと、画家の生活をより身近に感じていただけることでしょう。
また、今回は青年期から晩年に至るまでの鉛筆やコンテによる人物素描を前期と後期(3月6日以降)に分けて展示します。洗練されたデッサンに小磯芸術の根幹を見ることができます。
小磯良平「二人裸婦」1949年 油彩
小磯良平「かぼちゃのある静物」1957年 油彩
小磯良平「手を組む少女」1935年 鉛筆
小磯良平「帽子のマヌカン」1972年 鉛筆本展は平成19年度にご寄贈いただいた今井朝路(1895−1951)の作品を中心に紹介する企画で、受贈以後初めてのお披露目となります。
今井朝路は神戸の元町通に生まれました。初めは日本画を学びましたが、川西英の勧めにより洋画へと転向し、角野判治郎らと洋画団体“コルボー”を結成、展覧会を開催しました。絵画制作のみならず、詩や演劇にも関心を示し、野外劇を催すなど多彩な活動を行ったことでも知られています。また、長身、色白の今井が、お気に入りの赤いマントを翻して元町通を闊歩する姿はたいへん人目を惹き、話題になったと言われています。
しかし、1945年の神戸空襲により今井朝路の作品や活動記録は失われ、1951年には今井が事故で亡くなります。そのため、現在確認されているのは、戦後に描かれたごくわずかな作品のみです。
本展では、今井朝路の作品や資料に加えて、“コルボー”のメンバーであった角野判治郎や中学生の頃から今井の活動に触れ、参加していた小磯良平、竹中郁などの交友があった人々の作品も合わせて展示します。
今井朝路「女」1942年 油彩
今井朝路「唄ふ彼」1949年 油彩2012年1月20日(金)〜2012年4月8日(日)
※3月6日以降一部展示替えします。
毎週月曜日
午前10時から午後5時
入館は午後4時30分まで
大人…200円、高校・大学生…150円、小・中学生…100円
大人…160円、高校・大学生…120円、小・中学生…70円
神戸市立小磯記念美術館
2月25日(土)、3月3日(土)、3月17日(土)10:00〜12:30(要事前申込)
小学1年生〜中学3年生(大人同伴可)
普段は入れない美術館の裏側を探検し、気付いたことから自分で考える小さな展覧会をつくってみます。
対象は小学1年生から中学3年生とその家族。詳しくは美術館にお問い合わせください。
毎週日曜日 午後2時から(約30分間) 学芸員と一緒に作品を鑑賞するツアーです。当日参加者を募ります。