神戸市-KOBE-


国重要文化財 小林家住宅(旧シャープ住宅) (萌黄の館(もえぎのやかた))

最終更新日
2019年6月1日

萌黄の館

東側外観外観(北東から)

建築主

ハンター・シャープ(Hunter Sharp 1861〜1923)
駐神戸アメリカ総領事

建築年

明治36年

所在地

神戸市中央区北野町3-10-11

構造規模

1・2階 平面図1・2階 平面図

木造2階建、寄棟造、桟瓦葺
1階  192.91平方メートル
2階  190.43平方メートル
合計  383.34平方メートル
 

敷地

803.66平方メートル

館内

玄関ホール玄関ホール

2階ベランダ2階ベランダ

1階応接室1階応接室

1階食堂 暖炉1階食堂 暖炉

沿革

 楠の大樹に囲まれたこの館は、明治19年(1886)来日以来同41年(1908)まで神戸に住み、神戸のアメリカ総領事となったハンター・シャープ氏(Hunter.Sharp)の邸宅として、建築されました。木造2階建で、下見板張りの洋風建築物ですが、外観の意匠が大変きめ細かく整っていて、全体の構成や室内の意匠に格調の高い内容がうかがわれます。
 この建物の外観上の見どころは、西側の正門を入ったところからの眺めで、左右に異なった意匠の張り出し窓があり、その中央の屋根に煉瓦積の煙突があがり、見事な構成となっています。また復原された1階の開放型ベランダとともに室内の玄関ホールがこの建物の重要な見どころとなっており、広いホールに奥行のある階段がゆたかな空間を創り出しています。1階の左手に応接間、右手に食堂があり、接客や日常生活の公的な部屋が配置され、2階は寝室、化粧室、子供部屋などがあります。
 各部屋の意匠として注目されるところは、暖炉のマントルピース(暖炉前飾り)とタイルの意匠、壁紙、各張り出し窓の内部空間などです。明るいベランダの空間は、この建物の特徴をよく示しており、とくに窓から海に向かっての眺めは素晴らしいものがあります。

シャープ氏は、アメリカ東部のノース・カロライナ州ハートフォードで1861年(文久元年)に生まれ、ノース・カロライナ大学で学び明治19年(1886)来日、同33年(1900)神戸で結婚し、まもなくこの館を建てました。神戸を去ってからはモスクワ、リオン、エジンバラの領事を勤め1923年(大正12年)死去するまで、生涯を外交官として活躍しました。

 その後、昭和19年(1944)故小林秀雄氏(元神戸電鉄社長)がドイツ人より取得し、昭和53年まで住んでおられました。家具などは小林家の調度をそのまま使用しているものもあります。

 なおこの建物は、昭和62年(1987)1月から平成元年(1989)6月まで2年6ヶ月間かけて半解体修理を行い、建物当初の姿に復原しました。修理前は白い外壁のため「白い異人館」とよばれていましたが、修理によって当初のペンキの色に変更したため、「萌黄の館」とよばれるようになりました。

 平成7年(1995)に発生した阪神・淡路大震災では、3本ある煉瓦積煙突がすべて落下し、壁に亀裂が生じるなど大きな被害がありました。折れた煉瓦積煙突は、煙突内部を補強しながら、外観は元のとおりに積み直しています。

開館時間と入館料金

開館時間:9時30分〜18時
休館日:2月第3水曜日・木曜日
入館料:大人350円(30名以上の団体は2割引)
     ただし、高校生以下、65才以上の神戸市民<すこやかカー
     ド(神戸市老人福祉手帳)をお持ちの方>、身体障害者等は
     無料
     風見鶏の館・萌黄の館の2館共通券は650円




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