車輪(しゃりん)
時代 | 奈良時代 |
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出土場所 | 吉田南遺跡 |
使用用途 | 運搬用具 |
素材 | 木 |
寸法 | 直径55cm |
この資料についての説明
吉田南遺跡は、西区森友・枝吉に所在する弥生時代から室町時代にかけての複合遺跡です。特に、奈良時代後期から平安時代前期の掘立柱建物群が計画的に配置されており、木簡をはじめ、墨書(ぼくしょ)土器、硯、瓦などが出土したことから、明石郡衙(ぐんが)や明石駅家(うまや)の可能性がある遺跡として注目されています。
この車輪は、自然河道から出土しました。ニヨウマツの一木を削りだして作られており、当時の運搬方法を知る資料として大変貴重なものです。センターの特別収蔵庫(木製品)に収蔵・展示しており、ガラス越しに見学できます。