銅鐸鋳型(どうたくいがた)
時代 | 弥生時代中期 |
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出土場所 | 西神ニュータウン内第65地点遺跡 |
使用用途 | 祭祀具 |
素材 | 石(凝灰質砂岩) |
寸法 | 高さ32cm、最大幅21.5cm、重さ10.22kg、 高さ32.5cm、最大幅22.5cm、重さ11.22kg |
この資料についての説明
西神ニュータウン内第65地点遺跡は、明石川の支流である櫨谷川の中流域に位置しており、標高100メートル前後の丘陵上に立地しています。発掘調査の結果、弥生時代中期の高地性集落(丘や山の上にあるムラ)であることが明らかになりました。
この銅鐸鋳型は、住居などから離れた谷底で出土しており、一対になる2個体がいずれも伏せた状態で検出されました。銅鐸の鋳型が、一対で発見されたことは、全国的にみても、極めて珍しいことです。石の材質は、凝灰質砂岩で、この遺跡周辺に採取できるような場所がないことから、他地域から持ち込まれたと考えられます。
鐸身の刳り込みが浅いことや、紐の部分が刻み込まれていないことから、未製品と考えられます。
銅鐸鋳型は、兵庫県下では、赤穂市上高野遺跡、姫路市名古山遺跡、姫路市今宿丁田遺跡で出土しています。
なお、この一対の鋳型は、平成19年度に、神戸市の有形文化財に指定されています。