神戸市-KOBE-


国指定重要文化財 (建造物) 太山寺仁王門

最終更新日
2014年1月29日

太山寺仁王門

所在地

神戸市西区伊川谷町前開

所有者

太山寺

建立期

室町中期

規模等

八脚門入母屋造本瓦葺

指定日

大正2年4月14日指定(旧国宝)

概要

他の場所にあったものを現在の場所に移築したと伝えられています。もとは三間一戸二層の門でしたが、上層部を撤去、軒回りも小さくして現在の形になったのが、解体修理工事で明らかになっています。木鼻などから、移築されたのは室町時代後期と考えられ、創建年代は不詳ながら、組物などから鎌倉時代末期まで遡るとされています。

中央間を開放し、両脇間は金剛柵を正面と内側にして、上に菱欄間を付けて仁王像を納めています。また、向かって左側の脇間には、修理の際に発見された古材に基づいて当初の組物と軒回りを復元して置いています。

太山寺の縁起

天台宗、山号は三身山。元正天皇の勅願寺として、霊亀2年(716年)、藤原鎌足の孫、藤原宇合の発願・建立、開山は藤原鎌足の長男・定恵(じょうえ)と「播州太山寺縁起」に伝えますが、実際の創建は平安時代に降るとみられます。

南北朝期には支院四十一ヶ坊・末寺八ヶ寺・末社六ヶ社を有し隆盛を誇った太山寺も、現在は龍象院・成就院・遍照院・安養院・歓喜院の五ヶ坊のみとなっています。

創建時の建物は弘安8年(1285年)の火災で焼失、現存する建物はそれ以降の再建です。しかし最盛期の南北朝時代の繁栄をしのばせる大堂である国宝の本堂を始め、国指定重要文化財は仁王門、阿弥陀如来坐像など18件、更(さら)に安土桃山時代の枯山水名園、安養院庭園が国の名勝に指定されている名刹です。

なお、所在地周辺17.3haは「太山寺及びその周辺」文化環境保存区域に指定、境内の内外には原生林が残り、春は桜、秋は紅葉の名所として知られています。