神戸市-KOBE-


神戸市指定史跡 木津の六地蔵磨崖仏

最終更新日
2007年10月6日

木津の六地蔵磨崖仏

所在

神戸市西区押部谷町木津

所有

木津自治会

建立

文正2年(1467、室町時代)

面積

約573平方メートル

指定

平成11年2月24日指定

概要

神戸電鉄三木線の木津駅から東(藍那側)に徒歩10分、線路沿いにある「川池」の北側に、高さ5.63メートル、長さ100メートル程の岩塊が露出しています。礫岩質ですが上方は細粒の砂岩層で、上面は平滑な広場状となっています。なお、この川池より南南西、県道三木明石線の旧道沿いにも同名の「川池」があります。磨崖仏のある「川池」は北区と西区の区界付近のため、地図では判り難いのに比べ、こちらの「川池」は地図にはっきり記載されているので注意が必要です。

六地蔵磨崖仏は、この岩塊の上平面の約37cm下付近から高さ32cm、幅220cmの長方形に彫りくぼめ、中央に阿弥陀如来坐像(像高 42cm)、左右に各3体ずつの六地蔵(像高25.2cm〜28.5cm)の立像を半肉彫りで陽刻しています。
室町時代中ごろ、文正2年(1467)の年号と石大工名「兵衛」が向かって左端に3行に分けて刻まれています。

阿弥陀如来坐像の顔面から肩にかけてと、右端の地蔵顔面に剥離が見られますが、他はほぼ完存します。また、阿弥陀の胸とひざ、その左右各1体の地蔵の衣文部に、墨書で衣文の輪郭を描いた跡がわずかに残されています。

兵庫県には中世の磨崖仏が40箇所確認されていますが、銘があるものは12箇所しかなく、しかも石大工の名があるのは貴重です。

この付近は摂津・播磨の国境に近く、東播磨から鵯越を経て兵庫津への交通路だったため、行路の安全を祈願して刻まれたものだと考えられます。磨崖仏が刻まれる岩塊の上面は平滑で、まるで舗装したような広場になっています。木津集落では、伊勢講の伊勢参りの時などには、この岩の上まで送迎する風習が明治時代まで残り、これを「サカムカエ」と呼んでいました。