神戸市-KOBE-


国指定重要文化財(建造物)箱木家住宅

最終更新日
2017年5月8日

箱木千年家

▲箱木家住宅の公開を再開しました▲

※臨時休業する場合がありますので、お訪ねの際は必ず電話(078−581−1740)でご確認下さい

所在

神戸市北区山田町衝原字道南1-4

所有

個人所有

建立

主屋:鎌倉時代後期〜室町時代前期
離れ:江戸時代前期

指定

昭和42年6月15日

概要

一般に『箱木千年家(はこぎせんねんや)』の名で知られます。元禄期(17世紀末)にはすでに「千年家」と呼ばれていたことが当家に伝わる文書に記され、大同年間(806〜810)建築と伝承されていました。
しかし「千年家」とは「非常に古い家」の意味で、「千年経った家」という事ではありません。建物の特徴などから実際の建立は14世紀、室町時代と考えられてきました。

呑吐(どんど)ダムの建設に伴ない、本来建っていた地点から約60m南東の現在地に移築された際に、建物本体の調査と発掘調査が行われました。建物本体の調査から少なくとも室町時代前半にさかのぼるものと推定でき、現存する日本最古の民家のひとつであると確認されました。
ただし、わが国で室町時代にさかのぼるとされる民家は、現在、箱木家の他に、古井家住宅(姫路市安富町)、堀家住宅(奈良県西吉野村)の2つしかなく、比較する類例が少ないため、建物構造から詳細な年代を特定することはできませんでした。

箱木家の主屋は、「整形六間取」と呼ばれる6つの部屋と土間とからなる平面形式でしたが、解体と発掘調査の結果、まず東側に主屋が建てられ、江戸時代に入って西側に二間の離れを建築、さらにこの2棟をつないだことが判明しました。
寛政8年(1796)に刊行されている『摂津名所図会』には一棟として描かれていて、この時期までに一体のものに改造されていることがわかります。
移築に当たっては本来のかたちである2棟に分離して再建しました。

2005年に建築当初の部材について放射性炭素年代測定法による調査が行われた結果、使用されている部材が1283〜1307年に伐採されたものであることが判明しました。発掘調査で出土した土器の年代も13世紀後半であることも考え合わせ、主屋の建築が鎌倉時代にさかのぼる可能性も考えられます。

現在の姿は、この調査結果を基に移築の際に、江戸時代中期以前の姿に復元整備したものです。