神戸市-KOBE-


文化功労者表彰(文化賞、文化奨励賞、文化活動功労賞)

最終更新日
2017年9月27日

平成29年度受賞者

平成29年度神戸市文化賞等贈呈式集合写真

神戸市文化賞

山下 澄人(やました すみと) 芸術・文学(小説)

神戸市内の高校を卒業後、脚本家倉本聰氏が主催する「富良野塾」第二期生として俳優経験を積むとともに、平成8年より劇団FICTIONを主宰する。その劇団を観に来ていた出版社の勧めで小説を書き始め、平成24年小説「緑のさる」が野間文芸新人賞を受賞するほか、「ギッちょん」、「砂漠ダンス」、「コルバトントリ」など数々の著作本の発刊等に精力的に取り組んでいる。平成29年には富良野塾での経験を題材に描いた短編小説「しんせかい」が第156回芥川賞を受賞し、高い評価を得た。
また、同年には神戸アートビレッジセンターにて森田雄三氏と創作ワークショップを行うなど、幅広い活動を展開し、本市の文化芸術の振興に大きく貢献している。

村岡 靖泰(むらおか やすひろ) 芸術・美術(ステンドグラス工芸)

昭和53年よりステンドグラス研究のためイギリス屈指の名門工房で実績を積む。帰国後は、GLS−M(グラスエム)を開設し、習得したヨーロッパのステンドグラス技法をもとに、独自の技法によるステンドグラスの製作に精力的に取り組む。
日本だけでなく、英国の豪華客船クイーンビクトリア号、スコットランドのセントアンドリュースゴルフクラブなど、グローバルにステンドグラスの製作を行うかたわら、神戸の北野異人館八番館やイギリスの大英博物館など、数々の作品の修復活動を行っている。 
また、「神戸マイスター」活動として各地の小学校を定期巡回し、効率的な技能の継承や後継者育成にも熱心に取り組むなど、本市の文化芸術の普及に大きく貢献している。

正井 公華(まさい きみか)  芸術・美術(工芸)

昭和54年にシャドウボックスと出会い、研鑽を重ねる。独自の作風を磨き上げ、創作紙工芸作家として高い評価を得ている。ガラス工芸でも独自の手法による個性豊かな作品を制作し、注目を集める。兵庫県立美術館や山陽百貨店など国内外で多彩な個展・合同展を開催するほか、フランス、ドイツ等で展覧会に出品するなど、国際交流にも寄与している。
兵庫県婦人手工芸協会の会長を務め、協会の運営や企画に積極的に携わるとともに、仙台市・名取市など被災地で作品展やワークショップを開催するほか、KCC等で講師として後進の指導にあたるなど、本市の文化芸術の振興に貢献している。

下村 正彦(しもむら まさひこ) 芸術・音楽(作曲)

東京芸術大学作曲科卒業後、作曲家・小山清茂氏の影響を受けて、日本音楽に目覚める。昭和47年小山氏主宰の作曲集団「たにしの会」を中西覚氏らとともに結成し、長年にわたり楽曲制作・発表を数多く行うなど、精力的な活動を展開し高い評価を受けている。
「神戸波の会」の理事をはじめ、兵庫県音楽活動推進会議副代表として中心的な役割を担うとともに、神戸芸術文化会議主催の神戸新人音楽賞コンクールの審査委員を務めるほか、神戸山手短期大学名誉教授として、後進の指導や神戸市の音楽文化の発展に大きく貢献している。

桂 文之助(かつら ぶんのすけ) 芸術・落語

兵庫高校卒業後、桂枝雀に入門。「雀の会」にて初舞台を踏む。NHK演芸コンクール新人演芸大賞、国立演芸場花形演芸会銀賞など数々の賞を受賞するほか、平成15年には気象予報士の資格を取得し、「落語もできる気象予報士」となるなど、幅広いシーンで活躍している。
平成25年には83年ぶりの復活となる「桂文之助」を襲名し、サンケイホールブリーゼブリーゼ(大阪市北区)にて襲名披露公演を行ったほか、神戸アートビレッジセンターにて開催している落語ビレッジにも出演し好評を得ている。現在、神戸で桂文之助落語塾といった文化教室の講師も務め、落語の普及にも積極的に取り組むなど、本市の文化芸術の振興に大きく貢献している。

神戸市文化奨励賞

毛 丹青(まお たんちん) 芸術・文学

北京大学東方言語文学科卒業後、中国社会科学院哲学研究所助手を経て、昭和62年、三重大学に留学。その後、商社勤務などを経て、平成10年より日中バイリンガルによる執筆活動を開始した。代表作『にっぽん虫の眼紀行』(法蔵館・文春文庫)。平成23年、北京で雑誌『知日』を創刊し、主筆を5年間務めたほか、平成27年には上海で新たに雑誌『在日本』を創刊し、いま現在その総括編集長を務め、中国人の日本理解促進に大きく貢献している。2013・2015神戸ビエンナーレでは、エグゼクティブディレクターを歴任。
文学・演劇・音楽などの日中文化交流に寄与しているほか、平成29年、自ら中国語に翻訳した『火花』の著者又吉直樹氏とともに、出版記念イベントを行うなど国内外で精力的な活動を行っており、本市の文化芸術を支える人材としてさらなる活躍が期待されている。

釈迦郡 洋介(しゃかごおり ようすけ) 芸術・音楽(ピアノ)

桐朋学園大学研究科終了後、ハンガリーに留学しハンガリー国立リスト音楽院修了。帰国後、宝塚ベガ音楽コンクール第1位、松方ホール音楽賞奨励賞など国内外の多くのコンクールで優秀な成績を収めており、その演奏は美しい音色とダイナミックな表現力をもつと高い評価を受けている。
リサイタル、室内楽、オーケストラとの共演など精力的な演奏活動を行い、平成28年度坂井時忠音楽賞を受賞。地域での活動も積極的で、相愛大学、神戸女学院大学等での後進の指導や、神戸ビエンナーレまちなかコンサート出演のほか、神戸音楽家協会の若き幹事としても活躍しており、本市の音楽文化を支える人材として今後の活躍を期待されている。

河合 佑亮(かわい ゆうすけ) (tofubeats(トーフビーツ)) 芸術・音楽

インターネットを駆使した楽曲制作活動を展開し、平成25年にメジャーデビュー。著名なアーティストとのコラボや楽曲提供を行うなど、若くして数々の実績を持つ。
神戸在住にこだわり、Meets Regional誌に神戸に関するコラムを寄稿するほか、プロモーションビデオにおいても積極的に地元神戸を取り上げている。本市広報PR映像のテーマ曲の制作や、クロスメディアイベント078への出演など、音楽ファンのみならず、広く若者に神戸の魅力を届ける活動を精力的に行っている。
平成生まれの音楽プロデューサーとして近年特に音楽業界における存在感を増しており、今後さらなる本市の文化への貢献が期待される人物である。

森 優貴(もり ゆうき) 芸術・舞踊(洋舞・バレエ)

貞松・浜田バレエ団を経て、平成9年ハンブルグバレエスクールへ留学。卒業後数多くのダンスカンパニーでトップとして世界レベルの著名振付家作品を数多く踊るほか、自らも振付家として活躍。
文化庁芸術祭新人賞受賞、文化庁芸術祭大賞受賞するほか、平成24年よりレーゲンスブルグ劇場ダンスカンパニーの芸術監督となるなど、優れた音楽性と構成力で新作を次々と発表し精力的な活動を展開している。
また、神戸文化ホールにて最新作「恐るべき子供たち」全2幕やダンス×文学シリーズ第一弾として「マクベス」を演出・振付をするなど、本市の舞踊文化を支える人材としてさらなる活躍が期待されている。

神戸市文化活動功労賞

烏頭尾 寧朗(うとお やすお) 芸術・美術(洋画)

会社へ勤務するかたわら、洋画の制作活動に研鑽を積み、絵画展に多数の出品を行う。絵画クラブ西神土葉会、絵画クラブいくた15人会を結成し、いずれも代表として毎年市内において展覧会を開催するほか、神戸を中心に東京、三木などでも個展を開催し、精力的に創作活動を展開している。新協美術展委員賞、兵庫県アーティストサロン賞など多数受賞している。
兵庫県美術家同盟の事務局長として企画運営を行うほか、新協美術協会理事・兵庫支部長を務めるなど、長年にわたり本市の美術振興に貢献している。

藤村 博己(ふじむら ひろき) 芸術・音楽(邦楽)

昭和20年山田流筝楽会家元中田博之氏(人間国宝)に入門。昭和28年NHK若手芸能家テスト合格後、プロ活動を開始。日本を代表する尺八奏者との共演のほか、東京国立劇場においての定期演奏会や神戸三曲協会による独奏会など精力的に活動し、研鑽を深めている。
現在、中田博之氏の後継者として、山田流筝楽会代表を務め、神戸三曲協会理事や兵庫県筝絃連盟理事を兼務するとともに、神戸海星女学院や小林聖心女学院、葺合文化センター、NHK神戸文化センターなど文化教室で、講師として後進の指導に携わり、邦楽を通じて地域の伝統文化の継承に取り組むなど、本市の文化芸術の振興に貢献している。

清水 光彦(しみず みつひこ) 芸術・音楽(声楽)

地元神戸市での音楽活動を中心に関西一円でリサイタルやコンサートなど演奏活動を精力的に行っている。神戸市混声合唱団設立当初から参加し、11年間の在籍中、コンサートマスター、副指揮者を歴任。西日本最大のオペラ団体公益社団法人関西二期会の事務局長を務め、現在は同会参与として、神戸市内でのリサイタルやコンサートにも多数出演するなど、神戸の音楽文化の発展に寄与している。また、合唱等様々な団体に対し指導を行うとともに、大阪音楽大学非常勤講師として後進の育成にあたるほか、小学生を対象にした灘区民ホールでのオペラ公演のプロデュースも行うなど、演奏・普及活動を通じて、本市の文化芸術の振興に貢献している。

彫刻みがき隊「あのね会」 芸術・芸術支援・美化活動

神戸婦人大学在学中に彫刻家・故新谷秀紀氏の講義を受講し、彫刻に関心を持ったメンバーにより活動を始めた。平成19年より彫刻みがき隊「あのね会」を設立し、月1回、市内に設置された野外彫刻を磨くとともに、周辺の美化活動を行うなど精力的な活動を続け、これまでに磨いた野外彫刻は725作品884体にのぼる。
また、神戸ゆかりの美術館との協働により、六甲アイランドの小・中学生等とともに野外彫刻クリーン作戦を実施するなど、子どもたちが美に触れる機会を提供。ボランティアによる優れた芸術を支える活動を通じて、本市の文化振興に貢献している。

三村 昭延(みむら あきのぶ) 芸術・文化活動

平成9年東灘文化協会(阪神・淡路大震災後、文化・芸術の力による復興を目的として設立された団体)発足後、同協会の会員及び運営委員を経て、平成14年より事務局長を務める。同協会の運営に携わる中、個性豊かな文化事業を継続的に開催するとともに、東灘区在住のアーティストに対して発表の場を設けるなど、文化芸術による区の魅力発信のため、多岐にわたる活動を行ってきた。
また、神戸市まちづくり専門委員、東灘区計画提言専門委員を務めるなど、長年にわたり文化を通じて本市行政に貢献している。