ユニークな食育の取り組み −学校シリーズNo1−
「子どもが自ら作るお弁当の日」

最終更新日
2010年3月1日

 各校で取り組まれているユニークな食育を順次紹介していきたいと思います。第1回目は、総合的な学習と食育とをリンクした乙木小学校5年生の取組です。下の写真のお弁当おいしそうですね。5年生一人ひとりが、献立構想から買い物、調理、後片付けにいたるまで精一杯自分で考え、自分ひとりで作ったものです。

 家庭科で栄養バランスの取れた朝食作りを学習した後、お弁当の思い出を話し合いながら、自分で作ってみようという意欲と自分でできる自信を育てていきました。その後、実際に自分で作ってみるのです。実施日は、買い物や準備ができるように月曜日とします。始めてのお弁当の日は教室がとても楽しく華やぎました。エピソードが飛び交い、笑顔が広がりました。ワークシートにお弁当の写真を貼り付け、工夫や苦労など感想を書き込み、次の課題を見つけます。合計4回の「お弁当の日」小学校生活のよき思い出になるだけではなく、中学校へ向けて自分のお弁当ぐらい自分で作れるという独り立ちの心をもつことになります。と同時に、どれだけお母さんや家族に支えられていたかを実感し、感謝の心も育ちます。

児童の声

・お母さんはいつも大変だということがよく分かった。見た目は簡単そうだが、やってみるとりんごの皮をむくのも卵を割るのも難しかった。いろどりが悪く緑が少ないので、次は見た目もきれいで味もおいしいお弁当ができるようにがんばりたい。最後の4回目には最高のものが作れるようにしたい。

・朝5時40分に起きて弁当作りをした。寝ぼけて自分の指の皮をむきそうになった。なんと1時間半もかかってしまったけど、食べたらおいしかった。1時間半もがんばったからだと思う。

家庭からの声

・食材も自分で考え、買い物も自分の力でし、食品の値段や分量も考えることで、いろんな発見があったようです。

・机に向かった勉強では得られない、特別な感性や表現力、心の充実も学ぶことができる貴重な機会であったと思います。

・正直言うと朝の忙しい中時間をとることに面倒くささを感じたのですが、子どもはとても意欲的でした。今まではあまり料理や包丁の使い方を教えていなかったことも実感し、親としてもいろいろ見直す機会になりました。子どもの意外な面も発見できたかなと思いました。



 新しい取組が食への関心を広げ、子どもの食を自己管理する力を育てつつあります。来年度も、学校給食はさらに工夫と充実を目指し、楽しい食育の学習も広げていきます。ご家庭でも学校の食育に関心をもって、食に関する体験を積み重ねていただきたいものです。