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神戸ファッション美術館特別展「花のお江戸ライフ―浮世絵にみる江戸っ子スタイル」の開催

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神戸ファッション美術館

記者資料提供(2023年7月3日)
経済観光局ファッション産業課

神戸ファッション美術館特別展「花のお江戸ライフ―浮世絵にみる江戸っ子スタイル」の開催

江戸を代表するメディアを通した庶民の生活

 浮世絵は江戸時代の生活を現代に伝える貴重な史料の一つでありゴッホやモネらに影響を与え、現在も世界で人気を集めています。作品のほとんどが木版画であり、印刷技術の進化に伴う大量生産によって安価となったため庶民に広く浸透しました。浮世絵には当時の社会風俗が描かれた作品が多く、写真のように一目見ただけで物事を伝える媒体の役割を果たしていました。しかも、テレビやインターネットなどメディアが多岐にわたる現代と違い、江戸時代においては大きな存在でした。
 浮世絵の主題は時代によって変化しました。浮世絵が始まった17世紀後半ごろは、人気歌舞伎役者を描写した役者絵や、当時のファッションリーダー的存在の遊女をモデルにした美人画が中心でした。19世紀に入ると庶民文化が成熟し、旅行熱を背景にした風景画、ペットや食など現代と重なるさまざまなテーマが登場しました。
 本展では、江戸っ子が夢中になったさまざまなブームや日常の暮らしに寄り添った観光やグルメ、化粧などをキーワードに後期浮世絵画壇を代表する喜多川歌麿や葛飾北斎、歌川広重、歌川豊国らの約160点を展示いたします。また、当時の食べ物を再現したサンプルもご覧いただけます。

特別展の概要

 

(1)会  場   神戸ファッション美術館(兵庫県神戸市東灘区向洋町中2-9-1)
(2)会  期   2023年7月8日(土曜)~ 2023年8月27日(日曜)
(3)開館時間   10時〜18時(入館は17時半まで)
(4)休 館 日   月曜日、7月18日(火曜) ※7月17日(月・祝)は開館。
(5)入 館 料   一般1,000(800)円 大学生・神戸市外在住の65歳以上500(400)円
           高校生以下・神戸市内在住の65歳以上は無料
           ※カッコ内は有料入館者30人以上の団体料金
           ※神戸ゆかりの美術館、小磯記念美術館の当日入館券(半券)で割引
(6)主  催   神戸ファッション美術館、神戸新聞社、毎日新聞社
(7)後  援   サンテレビジョン、ラジオ関西
(8)展示協力   大阪樟蔭女子大学

展示構成

【Ⅰ】旅行~富士とお城は定番です
【Ⅱ】江戸っ子のメイクアップ術
【Ⅲ】動物大好きペットブーム
【Ⅳ】江戸のソウルフードとグルメ
【Ⅴ】粋なガーデニング
【Ⅵ】季節の彩
【Ⅶ】肉筆画

記者内覧会の実施

(1)日  時   2023年7月7日(金曜) 13時半~16時
(2)会  場   神戸ファッション美術館
(3)対  象   報道関係者の方々ほか

関連イベント ギャラリートーク

(1)日  時   2023年7月12日(水曜)、7月27日(木曜)、8月8日(火曜)
          各日14時から約30分
(2)解  説   当館学芸員
(3)会  場   神戸ファッション美術館
(4)定  員   各日20人(申し込み不要。当日12時から整理券配布)
(5)参  加  費   無料(要入館券)

問い合わせ先

神戸ファッション美術館
(指定管理者:神戸新聞地域創造・神戸新聞事業社共同事業体)
TEL:078-858-0050  担当:西山・亀山
URL:https://www.fashionmuseum.jp
Eメール:press@fashionmuseum.jp

画像

 

キャプション

①歌川国貞(三代豊国)《今風化粧鏡 口紅》大判錦絵 文政(1818-30)中期
②初代喜多川歌麿《名所風景美人十二相 結髪》大判錦絵 享和期(1801-03)頃
③歌川国芳《池の金魚とねこ》大判錦絵三枚続 嘉永4年(1851)頃
④初代歌川豊国《富士額花の行列》大判錦絵五枚続 文化(1804-18)中期
⑤初代歌川広重《東海道五拾三次之内 庄野 白雨》大判錦絵 天保4年(1833)頃
⑥初代歌川広重《両国納涼大花火》大判錦絵三枚続 嘉永2~4年(1849-51)頃
⑦月岡芳年《風俗三十二相 むまさう 嘉永年間女郎の風俗》大判錦絵 明治21年(1888)

同時開催

神戸ファッション美術館 ドレスコレクション展
「おしゃれなデイ・ドレス」
 20世紀初頭から大きく変化したモードは、時々の流行のスタイルを作りながら現在に至っています。第2次大戦後の復興を経てオートクチュールからプレタポルテへ、そしてよりカジュアルな大衆消費の時代へ軽やかに変化を遂げた1970年代までを中心に、日中のおしゃれなドレスの数々を収蔵品の中から紹介します。

キャプション

①左から、デイ・スーツ アンドレ・クレージュ(1967~68AW)、デイ・ドレス ピエール・カルダン(1967年頃)
②左から、デイ・アンサンブル カジノ(1950年代)、サン・ドレス キャロル・クレイグ(1950年代中期)、
 サン・ドレス カロリン・シュヌレール(1954年頃)