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長瀬産業株式会社がバイオ研究拠点を神戸医療産業都市に新設

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記者資料提供(2024年1月18日)
企画調整局医療産業都市部誘致課

◆趣 旨◆

 このたび、長瀬産業株式会社が、神戸市との土地売買契約を締結し、ポートアイランド(第2期)にグループのバイオ基盤研究機能を統合した新たな研究所の建設を決定しましたので、お知らせします。
 この研究所は、バイオ基盤研究の拠点である長瀬産業株式会社のナガセバイオイノベーションセンター(神戸市西区)と、同社グループのバイオ素材メーカーである林原(本社:岡山市、代表取締役社長:安場 直樹)の基盤研究機能を統合した新たな組織の拠点となります。加えて、有機合成用の実験室、大学やスタートアップの人材が同居できるスペースなども設ける予定で、同社グループ内外のオープンイノベーションを加速します。

◆新施設概要◆

≪新施設の概要≫
・進 出 先  :兵庫県神戸市中央区港島南町6丁目4番1号
・事業内容:バイオ技術を活用した研究開発
・敷地面積:6,792.43平方メートル
・契約内容:土地売買契約
・施設内容:事務所、研究所

≪新施設での事業内容≫
 長瀬産業株式会社は、1832年に紅花などの天然染料を京都で創業した化学系専門商社で、ケミカル業界を中心にビジネスを展開。創業後は早くから染色用糊抜き剤(酵素)の輸入を開始し、1930年代には自社での製造も開始するなど、酵素を中心としたバイオ関連事業も長く展開しています。中期経営計画「ACE 2.0」では、成長戦略の一つに研究開発機能の育成を掲げ、バイオを基盤とした研究開発、新規事業の立ち上げを推進しています。
 このたびの研究所の新設は、同社グループ内のバイオ領域におけるノウハウやリソースを集約することによりバイオ関連事業の加速を目的としたものです。ESG投資の拡大やSDGs意識の高まり、消費者トレンド(安全安心・健康志向・ナチュラル嗜好等)の変化を背景に、各業界において、ケミカル素材からバイオ素材への置き換え、バイオ原料の物性の改善などのニーズが高まっている中、人々が快適に暮らせる安心・安全で温もりある社会の実現に向け取り組みを進めています。

◆長瀬産業株式会社のコメント◆

 神戸医療産業都市は、製薬企業を始め様々なバイオ関連研究機関の集積地であり、また、バイオ研究に注力している神戸大学の研究施設もあります。空港にも近く、また三宮や大阪といった都心からのアクセスが良い点も魅力であり、新神戸からNAGASEグループの林原がある岡山までは、新幹線でわずか30分ほどで行くこともできます。国内外からアクセスしやすいバイオ集積地という特徴は他には無く、優秀な人材を集め、研究開発活動を実施するのに相応しい場所です。神戸から世界へ向けて、NAGASEはバイオ技術を駆使した新しい価値を創造することで「ものづくりの課題を素材(マテリアル)を通じて解決する」企業として、人々が快適に暮らせる安心・安全で温もりある社会の実現に貢献してまいります。

◆(参考)企業概要◆

長瀬産業株式会社

≪企業概要≫
・所  在  地:東京都千代田区大手町2丁目6番4号 常盤橋タワー
・設  立:1917年12月
・資  本  金:9,699百万円
・代  表:代表取締役社長 上島 宏之
・事業内容:化学品、合成樹脂、電子材料、化粧品、健康食品等の輸出・輸入及び国内販売
・従  業  員:943名(連結 7,220名)

≪問い合わせ先≫
長瀬産業株式会社
ナガセバイオテック室 曽田 匡洋(そた まさひろ)
TEL:03-3665-3860
E-mail:masahiro.sota[at]nagase.co.jp
※メール送信時には、[at]を@に変更してください。

◆(参考)位置図◆