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路面太陽光発電によるクールベンチの実証実験開始

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記者資料提供(2023年7月21日)
建設局技術管理課
神戸市建設局は、夏季の道路・公園など屋外公共空間での暑さ対策の一環として、神戸市立工業高等専門学校(以下、神戸高専)とともにクールベンチの研究を進めています。
7月25日(火曜)より、東遊園地花時計前において、路面太陽光発電によるクールベンチの実証実験を開始します。
なお、今年も王子動物園に7月27日(木曜)よりクールベンチを設置します。

クールベンチ+路面太陽光発電の概要

クールベンチの座面の冷却には電力が必要なため、電力供給のない場所には設置できません。今夏は、広場や公園での設置を想定し、舗装面に太陽光パネルを設置することで、電力供給がない場所でもクールベンチの設置が可能かについて検証します。
〔施設概要〕クールベンチ1基(2名掛け)+ソーラーウェイ(40cm×40cm×54枚・約9m2
クールベンチ+ソーラーウェイのイメージ図

試験期間

2023年7月25日(火曜)から9月下旬まで(予定)
※引き続き、冬季にホットベンチの実証実験を計画中

設置場所

神戸市中央区加納町6丁目1設置場所
東遊園地花時計前

技術情報

クールベンチ

半導体の一種であるペルチェ素子(熱電素子)が、直流電流を流すと素子の一面から他面に熱を移動させる性質を利用して座面を冷却するベンチで、2020年より神戸高専とともに研究に取り組んできました。これまでに東遊園地、王子動物園、三宮駅前で実証実験を行った結果実用化の目途がたったため、神戸高専は現在、市内企業の早水電機工業(株)等と連携して商品化を目指した開発を進めています。

▼神戸高専異常高温対策のページ(クールベンチはページ中段に掲載)

https://sites.google.com/g.kobe-kosen.ac.jp/measures-against-extreme-heat/

路面太陽光発電

カーボンニュートラルの実現に向けて、太陽光発電装置を組み込んだ道路舗装システムの技術開発や活用が国内外で進められています。
これら技術の道路・公園での実装を目指し、国土交通省では、大型車への耐荷性、浸水等への耐久性、発電量、コスト等の技術検証が進められています。
神戸市でも、今回の実証実験において、早水電機工業(株)の「ソーラーウェイ」により技術検証を行います。

▼早水電機工業(株)
https://www.hayamizudenki.co.jp/products/solarway/index.html#glass04


※国土交通省/道路技術懇話会/道路分野における新技術導入促進方針・新技術導入促進計画
https://www.mlit.go.jp/road/ir/ir-council/dourogijutsu/