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トルコ国地震災害復興支援 神戸市チーム活動報告書

最終更新日:2023年8月29日

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情報元:トルコ国地震災害復興支援 神戸市チーム活動報告書(1999年8月27日~9月9日)

派遣名称 トルコ国地震災害復興支援 神戸市チーム
派遣期間 1999年8月27日(金曜)~1999年9月9日(木曜)
派遣都市 イスタンブール、イズミット近郊の被災地、アンカラ(首都)
被害状況
(2000年8月17日現在)
発生日時 1999年8月17日3時1分
地震の規模等 マグニチュード7.4 約400gal
死者数 17,480人
負傷者数 43,953人
行方不明者数 不明
建物全壊・焼 77,342棟
建物半壊・焼 77,169棟

経緯

1999年8月19日、トルコ訪問中の高村外務大臣に対し、トルコ政府より、地震国日本の経験・技術をもとに、同17日に発生したトルコ北西部地震の復旧支援をお願いしたいとの要請があった。これを受け大臣より、全面的に協力する旨を約すとともに、具体的支援策として、1995年の阪神・淡路大震災の復旧・復興対策にあたった兵庫県及び神戸市の専門家の派遣を表明した。
国土庁を通じて協力要請を受けた兵庫県と神戸市は、直ちにこれに呼応し、「阪神・淡路大震災の復旧・復興対策の経験と教訓をトルコの被災地に役立てることは、震災時に世界各国から頂いた支援に対するお礼につながる。」として、震災以降、各分野において復旧・復興対策に従事した経験を有する兵庫県・神戸市の職員11名(県職員6名、市職員5名)を選定した。
これを受け、国際協力事業団(現:独立行政法人国際協力機構)では、選定された県・市職員らから成る国際緊急援助専門家チームを1999年8月27日から1999年9月9日までトルコに派遣することを決定した。

目的

  • イズミット、イスタンブール周辺の被災地を訪問・視察し、関係者に対し現場で助言を行う。
  • 被災地訪問の結果に基づき、現地災害対策本部に対して、災害の復旧・復興プログラム立案について専門的観点からの助言を行い、この結果を報告書にまとめてトルコ政府に提出する。
  • 震災復旧・復興に向けた我が国の支援策について提言を行う。

派遣の成果

  • 神戸の経験・教訓の伝達
    2回の復興支援セミナーの開催や国、県、市の各災害対策本部の訪問による情報交換が伝達の機会となった。
  • 被災地行政担当者等とのパイプづくり
    セミナー分科会及び各災害対策本部では、多くの行政担当者とのパイプができた。
  • 支援に必要な情報収集
    大使館・領事館・セミナー・各災害対策本部での情報交換、テント村・避難所等での被災者へのヒアリング、被災現場・テント村での視察、現場で活躍するボランティアとの情報交換、トルコ在住日本人からの情報収集、仮設住宅建設業者の訪問など。
  • 震災で培われたノウハウを情報発信する必要性の認識
    国情や国民性、文化の違いはあっても、役立つノウハウがあることを発見できたことは、今後の被災地支援に対する神戸の役割が再確認でき意義深い。ノウハウを生かし、今後の復興への道筋を支援するためには、トルコに対する継続的な支援を考えていかなくてはならない。

お問い合わせ先

行財政局総務課