茅葺民家・内田家住宅

最終更新日:2024年3月18日

ここから本文です。

内田家住宅主屋内田家住宅主屋

所在地

北区鈴蘭台西町6丁目8-8

所有者

神戸市

建築年代

江戸時代中期(18世紀中頃)

指定年月日

兵庫県指定重要有形文化財
1996(平成8)年3月26日

概要

江戸時代、摂津に7か村あった上皇の領地(仙洞御料[せんとうごりょう])の一つ、西小部村(にしおぶむら)の庄屋が内田家です。

この住宅は、畳間・板間が田の字形に4部屋配置される整形四間取(よつまどり)となっています。庄屋の居宅としての公的な場として使われた南側のカミノマ・シモノマ、家族の生活の場となった北側のダイドコロ・ナンドで構成されます。平面大棟と平行な面である平(ひら)に出入り口がある平入りで、この建物の古風な点は次のとおりです。

  • 柱がほぼ一間ごとに立つこと
  • 小屋組が、18世紀頃までに建った周辺古民家に多く見られるオダチトリイ組であること
  • ナンドが閉鎖的に作られていること
  • 工具痕に手斧(ちょうな)はつりがあること

これらのことから、建築年代は18世紀中期を下らず、前期にさかのぼる可能性も大きいと考えられます。近代に行われた何度かの改変も大がかりなものではなく、周辺に残る古民家に比べると非常に改造が少なく、良く原形を残しています。

お問い合わせ先

文化スポーツ局文化財課